阪神・藤川監督 開幕戦はVS広島、交流戦開幕は日本ハムと激突 元同僚監督との対戦に「楽しみ」
日本野球機構(NPB)は6日、来季のセ・リーグ、セ・パ交流戦の試合日程を発表し、藤川監督率いる阪神は3月28日に敵地マツダスタジアムで広島と開幕戦を戦うことが決まった。 藤川監督は初陣決定に「気持ちも相手が決まることで準備していく」と静かに闘志を燃やし、「ファンの方に楽しみにしてもらえるチームづくりと、その時のベストメンバー、準備をしっかりしたい」とうなずいた。広島の特徴を「投手力」とし、今秋ドラフトでは野手を1位指名した点なども踏まえながら「順を追って」分析していくと語った。 新井監督とは同じ98年ドラフトでプロ入りし、08年から5年間は阪神で同僚。敵将については「一つ一つのゲームを大切に。新井監督とどうというのはない」と話し、今季12勝12敗1分けだった「対広島」に集中する。 6月3日の交流戦開幕カードは日本ハムとマッチアップ。新庄監督の唯一無二のタクトと若手の躍動で今季2位に躍進したチームとの敵地エスコンフィールドでの対戦に、藤川監督は目を輝かせた。 「若々しくて勢いあるチームだし、ファンの方々にも楽しんでもらえるゲームをすること。楽しんでいただけるように良いチームをつくらなければならない。凄く楽しみにしていますし、選手も」。強さだけでなく、選手の輝きも、魅力も負けないチームづくりを改めて宣言した。 阪神で11年間プレーした新庄監督とは、自身の入団1年目の99年から2年間チームメート。「(新庄監督も)肩が強くて、僕を見て肩が強いねって。凄い良い1位が入ってきたね、って周りに言っているのも聞きました。先輩風を全く吹かせない方で今も変わらない。勉強になることが多い先輩」とリスペクトの言葉を口にした。 くしくも元猛虎戦士が率いるチームと、節目で激突する。相手が定まり、「没頭」をテーマに過ごす藤川阪神の秋季キャンプが、濃密さを増していく。(遠藤 礼) 《指揮官主催のゴルフコンペで交流》○…今キャンプ初の休日となったこの日、藤川監督は自身が主催したゴルフコンペでコーチ陣、スタッフと交流。「みんな仲良く同じぐらいのスコアで回りました」と笑顔で振り返った。つかの間の休息に仲間と趣味に興じることについて「よく働いて、よく遊べ、と言われて、自分もそういう生活が好き。とにかく休みが少ない職種。少しでも気が休まれば」と話した。