ヤンキースのブーン監督が佐々木朗希の獲得へ熱烈ラブコール…「圧倒的なエースになることを思い描ける選手だ」
佐々木は昨年のオフにも球団にメジャー挑戦を訴えたとみられ契約更改は越年した。ブーン監督は、その時点から佐々木の情報を収集していたことになる。また今季もポスティングの容認を巡っては、様々な情報が駆け巡っていた。ブーン監督にとって佐々木は、それほど気になる存在だったのだろう。 「いくつかの映像を見て、彼の100マイル(約161キロ)の速球やフォークボールについてわかっている。ここ(メジャー)にやってきて圧倒的なエースとなることを思い描ける選手だ。こっちへと向かってくるスペシャルな投手がいると認識しているのは確かだ」 ブーン監督は映像チェック済みであることを明かして絶賛した。 ただヤンキースは先発ローテーに困っているというわけではない。ヤンキースとの契約をオプトアウトしたことで去就が心配されていたエースのゲリット・コールが、2028年までの4年契約で総額1億4400万ドル(約221億円)で残留することも決定した。前出のWFANは「ヤンキースは現在MLBで先発をした投手が8人と層が厚く、トミージョン手術からJT・ブルベイカーも復帰する」とした上で、佐々木の必要性について、こう見解を記した。 「先発グループにおけるチーム側のコントロールは多岐にわたっており、エースになれるような可能性を持ち、6年間、低い年俸で抑えられる佐々木を逃す手はない。ヤンキースはトレードを通して(補強の)道を模索することも許される」 年俸の安いローテー投手の佐々木を手に入れることができれば、その間、贅沢税の心配がなく補強に予算を回すことができるメリットもあるというわけだ。 だが、一方でネガティブな情報もある。メジャー通算103勝の元サイヤング賞投手で、今季途中から千葉ロッテでプレーしたダラス・カイケルがニューヨークポスト紙の取材に答え、「(日本で)ヤンキースの帽子も何個か目にしたが、行くところすべてでシャツや帽子にドジャースの“D”が入っていたんだ。ドジャースとすでに契約が成立したという噂を聞いたことがある。(ドジャースが)彼のための計画を立てていると。もし私が(カジノのある)ラスベガスにいれば、間違いなくそこ(ドジャース)を最有力に入れる(賭ける)だろう」とコメント。 さらにヤンキースについては「我々は、ピンストライプ(ヤンキース)やメッツについて簡単に話したが、その話の中でも中心になる球団ではまったくなかった」と、佐々木の意中の球団ではないことを暗に示唆した。 ヤンキースは、佐々木争奪戦で有利な立場にあるとはいえないようだが、かつて黒田博樹氏、現在楽天の田中将大がローテーの軸として活躍、今回のワールドシリーズで始球式を務めた松井秀喜氏もフロントに名を連ねる名門チーム。果たして指揮官の熱烈ラブコールは佐々木の胸にどう響くのか。
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