【プレミア12】小園海斗、「自分でもビックリ」今季2本塁打男が大舞台で2打席連発含む7打点大暴れ 井端監督も「今日に関しては100点」
◇21日 「ラグザス presents 第3回 プレミア12」 2次リーグ 日本9―1米国(東京ドーム) ニッポンの侍が、9得点で米国をねじ伏せた。「2番・二塁」で出場した小園海斗内野手(広島)が気持ちいいくらいに打ちまくった。5回に勝ち越しの2点三塁打を放つと、7回に3ラン、8回に2ランと2打席連続本塁打。7打点の大暴れだった。 「自分でもビックリしています。奇跡だなと思います」。特に2打席連発については自分でも目を丸くしていた。「ホームランはあまり打たないタイプで、シーズンでも2本しか打ってなくて。ここで2本打てて良かったです」。今季は2発、通算でも24発。この大舞台で2本塁打したことを照れながら喜んだ。 「今日のはちょっと予想していなかったですけど」。井端監督も2本塁打についてこう切り出し「彼の良さは初球から打てること、右左関係なくどの投手でも合わせられる技術がある。状況に応じて特にランナーを置いたときの打撃はトップクラス。今日に関しては100点」と続けた。自身の初陣だった昨年のアジアプロ野球チャンピオンシップの時に招集。昨年も「どこの打順に置いても機能してくれる。小園選手がいるから安心感がある」と話すほど頼りになる存在だった。 今大会では、シーズンでは今季1試合もなく通算でも19試合しかやっていない二塁を守り、しっかりこなしている。当初の構想で二塁は吉川(巨人)だったが、故障で辞退が決まると、井端監督はすぐさま小園に電話し「二塁の練習をたくさんしておいてくれ」と伝えた。この日は3回1死一塁でシンプソンの二ゴロを絶妙なバックトスで4―6―3の併殺を決め、小園は「あのゲッツーのトスも奇跡かなと。練習やってますけど、ああいう舞台でできたのが良かった」とうれしそうに語った。指揮官の危機管理もいい形で実っている。
中日スポーツ