流氷に閉じ込められ…シャチ10頭以上が身動き取れず 北海道・知床
日テレNEWS NNN
北海道知床の羅臼町の沖合で、数頭のシャチが流氷に閉じ込められていることがわかりました。 ◇ 流氷の間に顔を出しているシャチ。少なくとも10頭以上います。北海道羅臼町の沖合で、流氷に囲まれた状態で身動きがとれなくなっていたのです。 羅臼町によると、6日午前7時すぎ、地元の観光船の事業者から「シャチが10頭ほど流氷に閉じ込められている」と連絡がありました。シャチは、もがくように水中から頭を出して息をしている状態だということです。 釧路地方気象台によると、5日からの厳しい冷え込みで流氷自体が大きくなり、シャチの通り道がふさがれた可能性があるということです。 ◇ 羅臼町では、2005年にもシャチが数頭、流氷に閉じ込められたことがありました。そのときは、一部のシャチは海に戻っていったということです。 いま閉じ込められているシャチは海岸から1キロほどの場所にいて、岸からもその姿を確認することができます。 近所に住む川端隆さん 「今回のシャチは毎日、家から何回も見ています。一番大きいもので7~8メートルくらい、子どものシャチもいた」 羅臼海上保安署や町によると現在、沖合は流氷で覆われているため救出活動は難しく、推移を見守るとしています。