「演習場で迷子に」 陸自八戸(青森県)、一時不明の隊員
陸上自衛隊八戸駐屯地(青森県八戸市)の第5高射特科群に所属する20代男性2等陸士が、小銃や銃剣を所持したまま27日夜から少なくとも約14時間半にわたり行方不明になった事案を巡り、同駐屯地は29日、2士が同日の聞き取りに対し「演習場で迷子になった」と話していることを明らかにした。同駐屯地は引き続き、経緯などをさらに確認していくという。 同駐屯地によると、2士は28日午後0時10分ごろ同演習場内で発見された際、外傷は確認できなかったが、念のため救急車で八戸市内の病院に搬送された。29日に退院、復隊した。 陸自八戸から県や八戸市、八戸署への連絡が28日午前8時台と遅れたことについて担当者は「(2士が)広い演習場の中で迷ったと推測、他の隊員が捜せば演習場内で見つかる可能性が高いと考え、報告が遅くなった」とした。 中谷元・防衛相は29日の閣議後会見で「私も以前、陸自の小隊長をやっていたが、こういうことは、それぞれのいろいろな事情があって起こり得る。現在、地元の陸上自衛隊において原因や再発防止については検討しているところ」と述べた。