米下院議長、トランプ氏主要公約の減税計画で議会は「計算」必要
(ブルームバーグ): ジョンソン米下院議長は、チップに対する所得税を廃止すると公約したトランプ次期米大統領の計画について、財源確保が必要だとの見解を示した。
ジョンソン下院議長は17日にCNNの番組「ステート・オブ・ザ・ユニオン」で、「トランプ氏が実現させたい公約の一つだ。われわれは議会でその実現に向けて取り組んでいく。計算してみる必要がある」と述べた。
ジョンソン氏は、共和党が上下両院で多数派を占める新議会が発足次第、トランプ氏の経済政策を速やか推進する方針も表明した。トランプ氏は、ホワイトハウスへの返り咲きを目指した大統領選で、残業代や社会保障給付金、チップに対する課税の廃止を含む一連の減税案を打ち出していた。
ジョンソン下院議長は「米国民にとっての新たな減税では、確実に財源を確保できるようにし、経済成長を促すものであることを確認しなければならない」と語った。
トランプ前政権下の2017年に成立した減税・雇用法の多くの条項が25年末に期限切れとなるため、議会では来年、税制に関する審議が長時間続く見通し。トランプ氏は個人所得税減税全ての延長と法人税率のさらなる引き下げが目標だと明言している。
原題:Johnson Says Congress Will ‘Do the Math’ on Key Trump Tax Pledge(抜粋)
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Alicia Diaz