行方不明の3人発見も全員死亡確認 松山城の土砂崩れ 雨まだ続く 土砂災害に十分注意を
きのう松山市で発生した土砂崩れで、土砂によって押しつぶされた民家から行方不明になっていた3人が見つかり、全員の死亡が確認されました。 きのう午前4時前、松山城の北東側の斜面が高さおよそ100m、幅50mにわたって崩れ落ち、木造民家1棟が押しつぶされるなどしました。 県の災害警戒本部によりますと、この家に住む90代の夫と80代の妻、40代の息子のあわせて3人の行方が分からなくなっていて、警察と消防が救助活動を続けていました。 松山市災害対策本部によりますと、きょう午後2時過ぎ現場から3人を発見し、その後全員の死亡が確認されました。 県によると、3人は木造民家の住人で行方不明となっていた親子だということです。 現場では、避難先の公民館などから自宅に、いったん着替えや身の回りの物を取りに戻る住民の姿がありました。 荷物を取りに来た男子大学生は、「実際に自分が土砂災害の被害に遭う確率は低いのではないかなと思って過ごしていた」と語りました。 また、もう一人の男子大学生は、「二次災害が怖くて家に居たくない。とりあえず3日分ぐらいの荷物まとめて避難しようと思う」と話していました。 松山市では、けさから再び断続的に雨が降っていて、10日の降り始めからきょう午後4時までの雨量は平年の1か月分に相当する216.5ミリとなっています。 県内はあさってにかけて雨が降りやすく、きょうの夜はじめ頃とあす朝から夕方にかけて強く降る所がある見込みで、松山地方気象台はあす夕方にかけて土砂災害に十分注意するよう呼びかけています。 松山市は、現在も現場周辺の清水地区に、警戒レベルのうち最も高いレベル5「緊急安全確保」を発令しています。