松本圭佑、フルマークの判定で3度目の防衛に成功も「今日の出来だと世界戦をやっても遊ばれて終わる」
プロボクシングの日本フェザー級タイトルマッチが25日、東京・後楽園ホールで行われた。王者の松本圭佑(24)=大橋=が、同級8位の藤田裕史(34)=井岡=に3-0の10回判定勝ち。3度目の防衛に成功した。 2回に藤田の左フックを被弾し、少しバランスを崩したが、右ストレートを当てるなど終始ペースを握った。5回終了後の公開採点ではジャッジ3人全員が50-45で松本のリードとした。9回には左フックをヒット。最後まで倒しにいったが決め手を欠いた。ジャッジはフルマークで松本を支持した。 3月に結婚を公表後、初めての試合だった松本は「穴があったら入りたい。自分のボクシングがまだまだ何も褒められるところがなかった内容だった。また本当に一から出直したい。世界チャンピオンになることがずっと小さい頃からの夢なので、それをともにかなえてくれる存在ができたってことは本当に大きい。妻と一緒にこれからまた課題にもしっかりと向き合っていきたい」と語った。 昨年11月に沙弥さんと結婚。元東洋太平洋、日本同級王者で、大橋ジムの松本好二チーフトレーナー(54)を父に持つ〝ミライ・モンスター〟は今年2月に同級1位だった前田稔輝(グリーンツダ)に3-0の10回判定勝ち。2度目の防衛に成功して以来の試合だった。世界ランキングはIBF9位とWBC13位だが、「今日の出来だと世界戦をやっても遊ばれて終わる」と下を向いた。 松本チーフトレーナーは「最悪ですね。あんなので世界チャンピオンになれるわけがない。こんなんだったらもうボクシングを辞めろ。やる意味がない。もう少し手数を出していけって言ってるのに全然いかないで何してるんだと。やっぱり親でもそう思うんですから、お客さんや第三者だったらもっとイライラする。アマチュアだったらまあいいですけど、プロである以上はあれは駄目」と手厳しかった。 興行はNTTドコモの映像配信サービス「Lemino」で午後5時45分から無料生配信された。プロ戦績は松本が11戦11勝(7KO)、藤田が26戦12勝(3KO)10敗4分けとなった。(尾﨑陽介)