SNS上では多くの批判意見も…人気ランキング2位「ミックス犬」誕生の裏にある切なすぎる運命 「唯一無二の存在」と主張する人に言いたいこと
■人気犬種ランキング2位ミックス犬 2024年のアニコム損害保険株式会社の人気飼育犬種ランキングによると、1位は15年連続で「トイ・プードル」、2位は昨年に続いて「ミックス犬(体重10kg未満)」でした。 【写真で見る】ペットショップの店頭に並ぶミックス犬「ミニチュア・ピンシャー×ヨークシャー・テリア」 ミックス犬とは、異なる純血犬種同士を交配させて生まれた犬のこと。確かに、街中を歩いていると、純血種ではないけれど、どこかある犬種に似ているなあと思う犬に出会うことが多くなりました。 ミックス犬の例:
□小型犬同士の組み合わせ チワックス(チワワ×ミニチュア・ダックスフンド) マルプー(マルチーズ×トイ・プードル)」 □大型犬同士の組み合わせ ラブラドゥードル(ラブラドール・レトリバー×スタンダード・プードル) □異なる大きさの犬同士の組み合わせ 柴チワ(柴犬×チワワ) ポンスキー(ポメラニアン×シベリアン・ハスキー) 先日、ネット掲示板で「ミックス犬はあり? なし?」の議論が勃発しました。インターネットの番組でも取り上げられ議論が過熱、さまざまな意見が上がりました。
■そもそも純血犬種・ミックス犬とは? 現存する犬は、同じ血統の親から生まれてきた純血犬種、異なる純血犬種同士を交配させたミックス犬、さまざまな異なる血統が混ざっている雑種犬に分類されます。 ミックス犬は販売をするうえで雑種との差別化をするために作られた造語で、正式にはミックス犬も雑種犬も交雑種です。 犬の起源は「狼」で、一部の狼がさまざまな進化、交配、自然淘汰などを繰り返し、最初の犬(交雑種)が誕生しました。そしてその国や地域にあった特性が維持されてきました。これが純血種の始まりです。
その後、世界各国で純血種の基準が設けられ、約200年前に犬種基準(スタンダード)が制定されました。これは、同犬種間の交配のみで誕生し、同じ特徴を持つ個体が産まれる(固定されている)ことが条件とされています。 国際畜犬連盟(FCI)は現在、355犬種を公認しています。 交雑種がFCIに犬種登録されることもありますが、そのためには、何世代か同じ血統同士の交配が継続され、犬種基準を確立する必要があります。少なくとも10年以上の年月がかかるこのプロセスは、しっかりとした目的と長期的な計画のもとで行われており、安易な考えで進められるものではありません。