定検中の伊方原発、送電開始に遅れ 装置に不具合
四国電力は2日、定期検査中の伊方原発3号機(伊方町)で、原子炉内の出力状況を測定する「炉内核計装装置」の信号が検知できない不具合が発生し、同日未明に予定していた送電開始が遅れていると発表した。プラントや環境への放射能の影響はないとしているが、装置復旧の見通しが立っていないため、送電開始日は未定。これを受け、県はC区分異常(翌月公表)としながら例外的に公表した。 四電によると、装置は原子炉内の案内管(50カ所)に小型の検出器を挿入し、中性子の量を計測して燃料の出力分布を調べる。運転中も月1回のペースで測定している。
愛媛新聞社