米、オスプレイ乗員全員死亡認定 屋久島沖海中の3人引き揚げへ
【ワシントン共同】鹿児島県・屋久島沖の米空軍輸送機CV22オスプレイ墜落事故で、空軍特殊作戦司令部は5日、搭乗員全員が死亡したと認定し、捜索・救助から遺体の収容に活動を移行したと発表した。墜落機には8人が乗り、6人の死亡が確認されている。 米軍や海上保安庁、自衛隊は発生から1週間となった6日、残る2人を捜すとともに、4日に海中で見つかった搭乗員5人のうち収容できていない3人の引き揚げを急ぐ。 米空軍特殊作戦司令部によると、搭乗員は24~36歳の8人。沖縄県の嘉手納基地を拠点とする第353特殊作戦航空団に所属するオスプレイのパイロットや整備士らで、同航空団を支援する部隊所属の1人も含まれる。行方不明となっている2人を含め、全員が死亡した前提で機体の残骸回収などを進める。 バイデン大統領は5日、搭乗員の捜索などで「日本政府の支援に感謝する」との声明を発表した。事故発生後、搭乗員の捜索に注力してきたとし「本日捜索を終えた」とした。
防衛省によると、オスプレイの事故では最多の死者数となった。