脚本家・山田太一はテレビの世界に何を託した、残された膨大な手紙からたどる
ETV特集「山田太一からの手紙」が、11月9日23時からNHK Eテレで放送される。 【画像】大泉洋主演でドラマ化、山田太一原作の「終りに見た街」 2023年11月に死去した脚本家・山田太一は筆まめで知られ、仕事仲間や知人、ファンなど多くの人に手紙を書いて送った。それらの手紙には、テレビドラマへの熱い思い、当時のテレビのありようへの違和感がつづられていたという。 番組では、山田と交流のあったディレクター合津直枝が、手紙を受け取った人が何を感じたかや、山田がテレビの世界に何を託してきたのかをたどる。ドラマ「ふぞろいの林檎たち」に出演した中島唱子、初期作品の常連である小倉一郎(現・小倉蒼蛙)、脚本家の岡田惠和らが登場する。 なお、合津は「取材を経て、テレビを愛し、真摯に『弱きものに手を差し伸べる』山田さんの生きる姿勢を垣間見る思いがした」とコメントした。 ■ ETV特集「山田太一からの手紙」 NHK Eテレ 2024年11月9日(土)23:00~23:59 ※2024年11月13日(水)24:00から再放送 ■ 合津直枝 コメント 山田太一さんが逝って1年になるが、山田さんが遺したものは、テレビドラマの名作群やインタビュー以外に、書き送られた手紙の中にあった。取材を経て、テレビを愛し、真摯に「弱きものに手を差し伸べる」山田さんの生きる姿勢を垣間見る思いがした。日本のドラマ史をリードしてきた山田太一さんを偲ぶ手立てとしてほしい。 (写真提供:NHK)