大人の「勉強が続かない」やる気が原因じゃない訳 40~50代が「脳の機能」を圧倒的に引き出すコツ
時代によってどんどん登場する新しいものに対して好奇心を持ち、受け入れ、理解して上手に利用する一方で、自分の脳もしっかり働かせて、脳をサボらせないようにしなければなりません。 やろうと決めたことを最後までやり抜く脳。学習したことをどんどん吸収し、それを応用していける脳。新しい技術にも興味を持ち、理解する力がある脳。誰だって、こんな脳を持ちたいものです。 しかし、なりたい脳にいきなりなれるわけではありません。なりたい脳になるための練習をしなくてはいけません。
■脳の準備運動をすることで大人の勉強を効率的にする もっと言えば、やりたかったことを始める前には、脳の準備運動が必要です。そして、脳の基礎体力を上げておかなければなりません。 私自身も学生時代、医師を志し、大学は医学部を受験しました。がむしゃらに這いつくばって、友人とも遊ばず勉強に明け暮れていましたが、結果は不合格。現役時代、一浪時代と必死に勉強したのにダメでした。 そこで二浪目。思い切って勉強方法を変えました。毎日のように高尾山に登り、滝行までしました。
机の前に座っているだけの勉強を大幅に削り、体を動かしたり、自然を五感で感じる日々を過ごした結果、それが脳の準備運動となり、脳の基礎体力が上がることに繋がったようで、勉強時間は減ったにもかかわらず偏差値が上がり、合格することができました。 もし、あなたが頑張っているのに思ったような結果が出ないのであれば、脳の基礎体力が足りないのかもしれません。社会人になると多くの人が同じような日々を繰り返すことになります。
仕事をしている人なら、仕事でよく使う脳番地ばかりを使う「仕事脳」になってしまうのは、やむを得ないこと。だからこそ、あまり動かしていない脳番地を意識的に動かすことが大切なのです。 どんなに運動能力が高い人でも、全く走ったことのないフルマラソンを一度も練習しないで走ろうとする人はいないでしょう。準備運動をして、基礎体力をしっかりつけた人だけが最後まで走り切る体力と気力を持っているはずです。脳も同じで、何かを始める前には、最初に脳科学的な準備運動が必要なのです。