女子ゴルフ国内だけでなく米ツアーもアウト…八方塞がりの渋野日向子はどこで何を?
新型コロナウイルスの感染は米国も直撃。NBA、MLB、NHLの3大プロスポーツがすべて中断、延期の決断を下し、米女子プロゴルフ協会(LPGA)も12日(日本時間13日)に19日開幕の「ファウンダースカップ」から「ANAインスピレーション」までの3試合の延期を発表したのだ。 開幕4戦目の国内ツアー「アクサレディス」(27日から29日、宮崎・UMKCC)の開催可否の判断は来週となりそうだが、現状から中止は濃厚で、渋野は、国内だけでなく海外の道も閉ざされ、完全に八方塞がりの状態となっている。 国内ツアーの中止が続く中、当初は、米国が日本からの入国を制限する可能性もあるとして、渡米を早める計画も選択肢にあったという。 その際は「ANAインスピレーション」の前週の「起亜クラシック」に主催者推薦で出場するプランも浮上していたが、それも今回の米ツアー延期の決定で白紙に。渋野はその所在も分からない中、”忍”の一文字を強いられている。 とびきりの笑顔でプレーすることが信条の渋野が、その大好きなゴルフができないのだから、現在の心境は想像に難くない。 ただ、東京五輪の代表を決める9日発表の最新の五輪ランキングは、日本選手では5位の畑岡奈紗に次いで2番手となる12位で前週と変わらなかった。五輪ランキングは、世界ランキングをもとに算出されるが、米ツアーは渋野も出場予定だった2月の「ホンダLPGAタイランド」から行われていない。「ANAインスピレーション」まで少なくとも6試合が消えたわけで、その間は他ライバルの動向も含めて世界ランキングが大きく変動することはなかった。順位を大きく上げることはできないが、逆にランキングが下がることもない状況は、救いと言えば救いである。 五輪代表権を得る15位以内はキープしている渋野にとっては、この状態をプラスにとらえて調整を続けていくしかないだろう。ただし、東京五輪が予定通りに開催できればの話だが……。