上重聡「ついに松坂大輔にも終わりがきたのかと…」松坂の現役ラスト登板前日のキャッチボールで涙
◆盟友・松坂大輔とのキャッチボールで涙
藤木:WBCでも活躍して、メジャーリーグでもシーズン18勝を記録した松坂選手が肩を壊して、故障も続いて(現役の)最後のほうは、ストレートのスピードもあまり出ていなかったじゃないですか。その姿を見てどのように感じていましたか? 上重:実は、最後の投球の前日に、荒川の河川敷で松坂くんと2人でキャッチボールをしたんですよ。「明日、投げなきゃいけないからキャッチボールに付き合ってくれないか」と。 それでキャッチボールをしたのですが、あの150km/h以上を投げた剛腕が、もう私のところに届くのも必死なぐらいのボールしか投げられなくて、それにちょっと涙が出てきまして。“松坂大輔にも終わりがあるんだ。今、その瞬間を見届けているんだ”と、ちょっと切なくなったと言いますか。“あの松坂大輔の姿を見られなくなってしまった”と感じたのが、荒川の河川敷でのキャッチボールでした。 藤木:そんなタイミングで声をかけてもらえるのは、光栄というかありがたいですよね。 上重:“ついに松坂大輔にも終わりがきたのか”という現実が、すごく寂しかったですけど、それぐらい頑張ってきたんだ、酷使してきたんだと思うと“お疲れさま”という感じでしたね。 (TOKYO FM「SPORTS BEAT supported by TOYOTA」2024年5月25日(土)放送より)