丹精込めて育てた枝豆「鴨川七里」外房地区の給食に提供 安房拓心高校の生徒ら(千葉県)
南房総市の安房拓心高校の生徒が育てた鴨川市の在来品種の枝豆「鴨川七里」約70キロ、1350人分が、南房総市の外房地区の小中学校、子ども園などに提供された。高校生が丹精して育てた枝豆。風味を感じてもらおうと塩ゆでにされ、児童生徒らが味わった。 鴨川七里は、香りが高く、味が濃いとされる。栽培時期が台風シーズンと重なることや1株当たりの収量が120グラムと少なく、栽培する農家も多くないことから、市場にあまり出回らないという。 安房拓心高校では、2020年から南房総市のブランド品種である枝豆「安房一豆(あわいちず)」の栽培と普及活動を行っており、今年で5年目。鴨川七里は昨年度から栽培を始め、枝豆の消費拡大と栽培農家の増加、雇用の拡大を図るとともに、子どもたちにも味わってもらおうと、外房地区の小中学校や子ども園などに提供を続けている。 今年は、校内の約480平方メートルの畑で、約1000株を栽培。園芸部の生徒15人が7月中旬に種をまいて、10月22日に園芸系列の3年生が収穫し、園芸部員が2粒以上のさやを選別した。 この日は、栽培に携わった園芸部の部長、小島悠生さんと岡名栄治さん、佐藤蓮さん(いずれも1年生)が嶺南小学校3年生の教室を訪れ、鴨川七里の特徴や栽培の苦労などについて説明。児童らは味わいながら、耳を傾けていた。 鴨川七里を食べた児童は「普段家で食べている枝豆よりもおいしかった」「枝豆は苦手だったけど鴨川七里はおいしいと思った」「毎日食べたいと思うぐらいおいしかった」などと感想を話していた。