【フィギュア】鍵山優真「引き込める滑りができた」今季世界2位の高得点でNHK杯SP首位発進
<フィギュアスケート:グランプリ(GP)シリーズ第4戦NHK杯>◇8日◇東京・代々木第一体育館◇男子ショートプログラム(SP) 昨季の世界選手権銀メダルの鍵山優真(21=オリエンタルバイオ/中京大)が自身にとっての今季GP初戦に臨み、今季世界2位の105・70点で首位発進を決めた。 イリア・マリニン(米国)が9月のロンバルディア杯で記録した107・25点には及ばなかったが、今季の自己最高得点をマーク。「練習通りに最初から最後までできた。周りをしっかりと見ながら演技に入り込むことができたと思う」と充実感を漂わせた。 冒頭の4回転サルコーを皮切りに、4回転-3回転の連続トーループ、トリプルアクセル(3回転半)と全てのジャンプを成功。スピン、ステップシークエンスでも全てで最高評価のレベル4を獲得した。「盛り上がるようなプログラムではないかもしれないですが、お客さんや自分自身を引き込めるような滑りができた」と実感を込めた。 明日9日のフリーでは、大会2連覇がかかる。「300点はしっかり超えたいですが、そこだけを意識せずに、自分が目指しているスケートを最初から最後まで滑り切ることが目標。4回転フリップを含めて、安定した滑りができるように集中してやりたい」と冷静に意気込んだ。 10月のスケートアメリカ3位の三浦佳生(かお、19=オリエンタルバイオ/明治大)は、今季世界3位となる102・96点で2位発進。2年連続出場の壷井達也(21=シスメックス)も自己ベストの85・02点で3位につけた。