【衆院選埼玉9区】裏金逆風で落選の大塚氏 非公認党支部への2千万円支給報道に「影響大。最後の2日間で有権者の気持ちが変化した」 立民杉村氏は6選阻みハイタッチ
立民新人の杉村慎治氏が、自民前職の大塚拓氏と共産新人の猪股嘉直氏、維新新人の近藤秀将氏の3人を破り初当選を果たした。 【写真2枚と表あり】大塚氏を破り満面の笑顔でハイタッチする杉村氏。大塚氏出馬の激戦9区開票結果 わずか4300票差 県内16選挙区当選者の政党一覧表も
杉村氏は選挙戦で自民の派閥裏金問題を取り上げ、一貫して批判。「一番の争点は裏金の国会議員との決別だ」と主張し、立民支持層や無党派層への浸透に成功した。 杉村氏は当選後、「国民生活が苦しい中、政治とカネ(の問題)、裏金議員がいたことの民意を反映した結果だと思う。この接戦の結果を重く受け止めて、声なき声を聞いていく努力をする。国民生活が豊かになるように、非正規で苦しんでいる方が望めば正社員になれるように取り組んでいきたい」と抱負を語った。 6選を狙った大塚氏は裏金問題を巡り、比例代表の重複立候補を認められなかった。「背水の陣」で臨んだ選挙戦では、「石にかじりついてでも勝ち抜く」と支持を求めたが、劣勢を挽回できなかった。 大塚氏は落選後、「不信感が払拭できなかった。反省し、信頼を取り戻す努力をしたい」とし、非公認候補者の政党支部への2千万円支給報道について「影響はすごくあった。最後の2日間は雰囲気が変わり、有権者の気持ちの変化を感じた」と述べた。