『餓狼伝説 City of the Wolves』不知火舞の強さに迫る! 通常技のリーチが長く、空中からの多彩な攻めが強力なうえ、スタンダードな必殺技まで完備した完全無欠のくノ一が誕生!?【TGS2024】
2024年9月26日~29日で開催される東京ゲームショウ2024(26日、27日はビジネスデイ)。SNKブースにて、2025年4月24日発売予定のプレイステーション5(PS5)、プレイステーション4(PS4)、Xbox Series X|S、PC(Steam/Epic Games Store)用ソフト『餓狼伝説 City of the Wolves』(以下、『餓狼伝説CotW』)が出展。本稿では新たに試遊できるようになった不知火舞のプレイレビューをお届けする。 【記事の画像(38枚)を見る】 動画によるレビューもあるので、実際の動きを確認した人はぜひこちらをご覧ください。また、格闘ゲームに興味がある方はチャンネル登録もお忘れなく。 不知火舞は通常技&必殺技ともに強力なものが揃っており、かなりの万能キャラという印象を受けました。まずは詳細な解説に入るまえに下記のコマンドリストをご覧ください。 コマンドはプレイステーション5版のものです。 リーチの長い通常技とスタンダードな必殺技が揃った万能キャラの可能性 通常技に関しては、遠距離ではリーチの長い立ち強キックが優秀なので、この技を中心に相手をけん制しつつ、機動力を活かして一気に踏み込んだり、後述する空中からの多彩な攻めを仕掛けるのが強そうです。 リーチの長い立ち強キック。遠距離ではとりあえずこれですね! 中距離にもリーチの長いスライディング攻撃があります。 近距離では2段技の近距離立ち強パンチの使い勝手がよく、ヒット確認してからキャンセルしてさまざまな必殺技につなげられるほか、コマンドコンボへの派生も持っています。とりあえず強パンチを仕掛けてヒット確認をしつつ、フェイントなども含めた多彩な選択肢で相手を崩していきたいですね。 こちらが近距離で出せる2段技の強パンチ。必殺技へのキャンセルが可能です。 コマンドコンボに派生させると、スライディング→低い姿勢からのハイキック→飛び蹴りというコンビネーションをくり出します。 避け攻撃も下段・上段ともにリーチが長そうなので、地上戦だけでも十分に立ち回れるポテンシャルを感じさせます。 相手の下段攻撃を飛び越えつつジャンプキックを放つ、下段避け攻撃。 相手の上段攻撃をしゃがんでかわしつつ両足で攻撃する、上段避け攻撃。 REVブロウの特徴は、地上版はリーチが短めでやや物足りない感じですが、空中版は低空でも出せる鋭い2段技で、かなり攻撃の幅を広げられそうな性能でした。 地上版REVブロウは、素早く鋭い2段攻撃。リーチは短めながら、接近戦では強さを発揮しそうですね。 空中版REVブロウは、ジャンプ攻撃と違ってくり出した瞬間に上昇が止まり、その場から攻撃を仕掛けられます。 今回の舞は空中での多彩な攻撃が最大のウリなので、REVブロウも交えて空中戦を制していきたいところです。 空中投げ&空中機動変化技を使った自在な攻めが超強そう! 舞のもっとも特徴的な性能は、空中で使える技が多彩なこと。まずは現時点で発表されているキャラの中で唯一の空中投げ持ちなので、相手の空中ジャストディフェンスに対しても確実にダメージを与えられます。ジャストディフェンスや空中REVブロウの存在によって対空技が安定しないこともある本作においては、非常に信頼の高い空中技と言えるでしょう。 空中投げの“夢花蝶(ゆめかちょう)”。つかんだ相手を地面に叩きつけたあと、扇子による急降下攻撃を決める。 空中で出せる特殊技の“浮羽(うきはね)”は、ボタンを押すと同時にふわっと前方に移動しつつ急降下する、いわゆる空中機動変化技。なんとバックジャンプからもくり出せるので、かなりの幻惑効果を持っています。 浮羽 極めつけは必殺技のムササビの舞によるハイスピードな空中戦。まず“ムササビの舞 移動”は、その名の通り素早く空中へ舞い上がるように移動する技で、攻撃判定はありません。方向キーの左右でジャンプする方向を、ボタンの弱と強で移動距離を選択できるので、画面内を所狭しとぴょんぴょん跳ね回ることが可能です。 “ムササビの舞 移動” “ムササビの舞 移動”からは、いつでも好きなタイミングで“ムササビの舞 落下”という攻撃をくり出せます。かなりのスピード感があるので、完全に対応するのは難しいでしょう。 “ムササビの舞 落下” さらには、通常のジャンプ中からも“ムササビの舞 落下”と同様の性能を持つ“空中ムササビの舞”を使用可能。通常版は垂直ジャンプと前ジャンプからしか出せませんが、REV版ならバックジャンプからでも出せるので、空中にいる舞は相手にとって大きな脅威となるでしょう。 飛び道具、突進技、無敵技などバリエーション豊かな必殺技 すでに紹介した“ムササビの舞”以外の必殺技をざっと紹介していきます。まずは定番の飛び道具“花蝶扇(かちょうせん)”。こちらはいままで通りの使用感で、弱と強で弾速が異なります。REV版は扇をふたつ投げるので、飛び道具の撃ち合いに混ぜ込んでいくのが強そうです。 花蝶扇 回転しつつ炎で攻撃する“龍炎舞(りゅうえんぶ)”は、弱版が1ヒット、強版とREV版が2ヒットする必殺技。おもにコンボパーツとして有用で、1段目の発生が早い強版は弱攻撃からのコンボ、1段目の発生がやや遅いREV版はおもに近距離立ち強パンチからのコンボで活躍します。 REV版はREVアクセルでコンボを伸ばせるので、REVゲージに余裕があれば一気に大ダメージを狙っていけます。 「舞と言えば!」な印象も強い必殺技“必殺忍蜂(ひっさつしのびばち)”は、おなじみの突進技。強版がブレーキング対応技なので、ガードされたときに隙を消したり、ヒット時にコンボを伸ばしたりといった活用法が考えられます。 必殺忍蜂 “小夜千鳥(さよちどり)”は扇子を振り下ろす攻撃。REV版では扇子を振り上げるモーションが追加され、空中の相手を打ち上げてコンボを伸ばすことができるので、いまのところはコンボパーツとして活用する技だと思われます。 小夜千鳥 対空技の“花嵐(はなあらし)”。弱版には無敵がついているので、相手の攻撃に割り込む技として重宝するでしょう。なお、強版はブレーキング対応技なので、ヒット時はブレーキング後に弱版の“花嵐”につなぐなどのコンボが可能でした。 花嵐 ヒドゥンギアを使うと舞がいつものコスチュームで華麗にフィニッシュ! 最後に超必殺技をひと通り紹介しておきます。 まずひとつ目は、舞が印を結んで巨大な炎を生み出し敵を包み込む“陽炎の舞(かげろうのまい)。無敵時間があるのが大きな強みですが、リーチは短めなので防御時の切り返し技として運用するのがよさそうです。 陽炎の舞 ふたつ目は、元祖・舞の超必殺技“超必殺忍蜂(ちょうひっさつしのびばち)”。必殺技“必殺忍蜂”の超強化版と言える性能で、突進しつつ相手を炎に巻き込みます。ガードされると大きな隙ができそうですが、ブレーキング対応技なので、もしかしたらうまく活用できるかもしれません。手堅く使うなら、発生の早さを活かして弱攻撃からのコンボで使って一気に大ダメージを与えるとよさそうです。 超必殺技忍蜂 最後はヒドゥンギアの“桜嵐の舞 朱雀(おうらんのまい あかすずみ)”。この技の最大の特徴は、ヒット後に舞がかつてのド派手なくノ一衣装に変身し、華麗に多段攻撃を叩き込んでくれるところ。もちろん技性能も超強力なので、何はともあれ狙っていきたい大技です。 桜嵐の舞 朱雀。