写真：LIMO [リーモ]

2024年7月上旬に公表された厚生労働省「2023（令和5年） 国民生活基礎調査の概況」によると、100％年金のみで生活する高齢者世帯は、わずか41.7％となっています。 ◆【老後の年金額はどれくらい？】平均年収ごとの目安年金受給額一覧表を見る！ 高齢者世帯の約6割は、年金だけで生活できないのが実態です。 このような実態のなかで、最近話題の新NISAを使って自分で老後資金を運用したいと考えている人もいるのではないでしょうか。 ただし、老後資金を新NISAで運用する際には、抑えておくべき注意点がいくつかあります。 そこで本記事では、新NISAで老後資金を確保する場合の注意点5つをわかりやすく紹介します。今から新NISAを始めようとしている人やすでに新NISAで運用を始めている人は、ぜひ本記事で紹介する内容を参考にしてみてください。 ※編集部注:外部配信先ではハイパーリンクや図表などの画像を全部閲覧できない場合があります。その際はLIMO内でご確認ください。

新NISAとは

まずは、そもそも新NISAがどのような制度なのかを確認しましょう。 新NISAとは、投資で得る利益と配当金が非課税となる制度です。通常、投資で得た利益と配当金には約20％の税金がかかりますが、新NISAではこれらの税金がかかりません。 そのため、通常よりもお得に資産運用をおこなえます。なお、年間に投資できる金額は360万円までで、投資信託や個別株式、ETF、REITなどに投資できます。

【注意点①】リスクの高い商品に投資しない

新NISAの概要を確認したところで、ここからは老後資金を新NISAで確保する場合の注意点をみていきましょう。 注意点1つ目は、リスクの高い商品に投資しないことです。老後資金は、できるだけ安定的に運用することが重要となります。 そのため、老後資金の運用は、1本購入するだけでさまざまな株式や債券などに分散投資できる「投資信託」がおすすめです。 複数の銘柄に投資することで、極端に値下がりするリスクを抑えられます。全世界の企業の株式に分散投資できる投資信託などもあるので、ぜひ投資先として検討してみてください。