（ブルームバーグ）： ハリケーン「ヘリーン」が米南東部の広範囲に壊滅的な被害をもたらしてから２週間もたたない中、フロリダ州は危険で多額の損害をもたらす恐れのある新たなハリケーンの襲来に身構えている。

米国立ハリケーンセンター（ＮＨＣ）によると、熱帯性暴風雨「ミルトン」は風速が時速40マイル（約64キロメートル）。10月９日にフロリダ州西部に上陸する見通しで、それまでに少なくともカテゴリー３のハリケーンに発達し、風速は115マイルに達する見込み。タンパやオーランドを含むフロリダ州の多くの地域では、最大８インチ（約203ミリ）の降雨が予想されている。場所によっては12インチに上る可能性もあり、鉄砲水や河川の氾濫の危険性もある。

ＮＨＣのダン・ブラウン支部長は、「８日遅くないし９日から、フロリダ半島西海岸の一部では、生命を脅かす高潮や強風による被害の危険性が高まっている」と述べた。

エンキ・リサーチの災害モデラー、チャック・ワトソン氏によると、現在の予測に基づけば、ミルトンがタンパベイを大型ハリケーンとして直撃した場合、被害額は1000億ドル（約14兆8000億円）から2000億ドルに達する可能性がある。

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ハリケーン・ヘリーンが襲来した６州では少なくとも225人の死亡が確認されたほか、数えきれないほどの住民が避難を余儀なくされている。民間気象予報会社アキュウェザーのビル・デガー氏は、タンパ湾などで高潮による洪水で命を落とした人もいると述べ、ミルトンの進路から見て「再び大きな高潮が起こる可能性がある」と予想した。

原題：Florida Faces New Storm Threat as Region Reels From Helene (1)（抜粋）

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