強い台風10号、29日欠航650便超4.8万人影響 30日も国内線84便
気象庁によると、強い台風10号は8月29日午前10時の時点で、熊本県天草市付近を1時間に約15キロの速さで北北東へ進んでいる。航空各社では、29日は日本航空(JAL/JL、9201)と全日本空輸(ANA/NH)など国内6社だけで国内線と国際線合わせて653便の欠航が決定し、約4万8300人に影響が出る見通し。30日も国内線84便の欠航が決定している。 台風10号は29日午前10時の時点で、中心気圧は965ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は40メートル、最大瞬間風速は55メートルで、中心から半径110キロ以内は風速25メートル以上の暴風となっている。西日本では、30日にかけて線状降水帯が発生し、大雨災害発生の危険度が急激に高まる可能性がある。 ◆JAL JALでは、29日は国内線275便が欠航し、1万4893人に影響。九州各地や山口宇部、松山などを発着する便を中心に欠航する。 30日は国内線13便が欠航し、1307人に影響。午前7時台から午前8時台に福岡・長崎・鹿児島・熊本・宮崎・大分・山口宇部を出発し、羽田や伊丹などへ向かう便が欠航する。 ◆ANA ANAでは、29日は国内線212便が欠航し、約1万8700人に影響。宮崎・鹿児島・長崎・佐賀・大分・熊本・対馬・福江を発着する全便が欠航となり、福岡・高知・岩国・山口宇部・徳島の一部便が欠航となる。 30日の国内線は計42便が欠航し、約4200人に影響。大分・対馬・福江を発着する全便が欠航となり、宮崎・鹿児島・長崎・福岡・佐賀・大分・熊本の一部便が欠航となる。 31日の国内線は、大分午前7時35分発羽田行きNH792便が欠航。約70人に影響する。 国際線は従来の発表から変わらず、30日の関西-上海(浦東)線の2往復4便が欠航し、約340人に影響が出る見通し。 ◆スカイマーク スカイマーク(SKY/BC、9204)では、29日は九州各地の発着便を中心に54便が欠航。約4200人に影響が出る。 ◆ソラシドエア 宮崎空港に本社を置くソラシドエア(SNJ/6J)では、29日は計62便が欠航し、約4370人に影響。30日は計26便が欠航して約2330人に影響が出る見通し。 ◆ピーチ ピーチ・アビエーション(APJ/MM)では、29日は関西-福岡線など国内線19便が欠航し、2562人に影響。30日は関西-福岡線1往復(MM151/152)、福岡発成田行きMM518便の国内線3便の欠航が決まり、405人に影響が出る見込み。 ◆ジェットスター・ジャパン ジェットスター・ジャパン(JJP/GK)では、29日は成田-福岡線など国内線27便が欠航し、3260人に影響が出る。 そのほかの航空会社も、最新情報をウェブサイトなどで確認するよう呼びかけている。
Tadayuki YOSHIKAWA