主力積極起用のJ1京都、先発総替えのJ2千葉を3-0粉砕!! 2年ぶり天皇杯準決勝へ
[9.18 天皇杯準々決勝 千葉 0-3 京都 フクアリ] 第104回天皇杯は18日、準々決勝を行い、京都サンガF.C.がジェフユナイテッド千葉を3-0で破った。J1リーグ戦で好調が続く京都は、広島に延長戦で敗れた2022年以来2年ぶりの準決勝進出。10月27日の準決勝では鹿島対神戸の勝者と対戦する。 【写真】「スタイル抜群」「目のやり場に困る」“勝利の女神”のアウェー遠征に反響 J2リーグ15年目の千葉と、J1昇格3年目の京都による天皇杯準々決勝。千葉はJ1昇格プレーオフ圏争いが佳境に入る中、直近のリーグ戦から11人全員を入れ替え、負傷明けの立教大出身ルーキーDF久保庭良太が右SBで先発復帰した。一方の京都はJ1リーグ3連勝で残留争いから一歩抜け出した中でのカップ戦。先発変更は6人にとどめ、リーグ戦主力のGKク・ソンユン、MF川崎颯太らが先発した。 試合は戦力で勝る京都が一方的に主導権を握った。前半9分、サイドチェンジを有効に使った攻撃からFW豊川雄太のシュートは枠を外れたが、同11分に先制点を奪取。豊川のポストプレーを起点にFWマルコ・トゥーリオが持ち運ぶと、左に展開すると見せかけて意表を突いたスルーパスを送り、これに抜け出した豊川が滑り込みながら決めた。 その後は千葉がボールを持つ時間帯もあったが、京都はCB起用のDF宮本優太が丹念なラインコントロールを続けたほか、中盤3枚の運動量が光ってほとんどチャンスを作らせない。前半32分にはまたも京都に決定機。深く押し込んだ攻撃からFWムリロ・コスタが鋭い足の振りから狙うも、惜しくも枠を外れた。 これで再びスイッチの入った京都は前半35分、MF川崎颯太が中盤でパスカットし、縦に持ち運ぶと、縦パスから再びムリロが局面を打開。GK藤田和輝をかわしてのシュートを試みたが、ギリギリで藤田にセーブされた。同アディショナルタイム1分にはようやく千葉にチャンス。MF高木俊幸が左足カットインシュートを狙うも、GKク・ソンユンに阻まれた。 後半は立ち上がりこそ千葉が勢いを見せたが、京都が4分に追加点を奪った。中盤で後ろ向きにボールを持った川崎が振り向きざまにスルーパスを送り込むと、うまくSBとCBの間を抜けたボールにM・トゥーリオが反応。最後は飛び出してきたGK藤田の頭上を浮かせるループシュートで決め、2-0とした。 勢いに乗る京都は後半6分、M・トゥーリオのスルーパスに川崎が抜け出し、GK藤田との1対1を迎えるが、シュートは足に当たって阻まれる。すると同14分、J1リーグ戦で活躍が続いているFW原大智とFWラファエル・エリアスをムリロと豊川に代わって投入。攻撃もプレッシングもさらに勢いを増し、千葉を飲み込みにかかった。 その後も主力を投入し続けた後半41分、左サイドを駆け上がったDF三竿雄斗のクロスがペナルティエリア左に入り、これを受けた途中出場MF平戸太貴が角度のないところから左足シュート。ニア天井に豪快に突き刺し、リードを3点に広げた。そのまま試合はタイムアップ。主力を積極起用した京都が3ゴールの完勝で準決勝進出を決めた。一方の千葉はエースFW小森飛絢らを温存したリーグ戦重視の起用法も響き、準々決勝敗退に終わった。