メドベージェフ棄権で初4強のレヘチカ「勝つ方法選べるとしても今回のようなことは選ばない」<男子テニス>
ムチュア・マドリッド・オープン
男子テニスのムチュア・マドリッド・オープン(スペイン/マドリッド、レッドクレー、ATP1000)は2日、シングルス準々決勝が行われ、第3シードのD・メドベージェフと第30シードのJ・レヘチカ(チェコ)が対戦したが、第1セットをレヘチカが6-4で先取した時点でメドベージェフが右足負傷のため棄権。レヘチカが「ATPマスターズ1000」初のベスト4進出を果たした。 【レヘチカ、フリッツらマドリッドOP組合せ】 23歳で世界ランク31位のレヘチカは今大会、2回戦で世界ランク130位のH・メジェドビッチ(セルビア)、3回戦で同118位のT・モンテイロ(ブラジル)、4回戦で元世界ランク1位のR・ナダル(スペイン)をいずれもストレートで破り8強入りを決めた。 準々決勝、両者は互いにブレークを奪えず中盤に入るが、ゲームカウント2-3となった時点でメドベージェフが右足を治療。その後もう1度治療を行ったメドベージェフに対し、レヘチカは第9ゲームでブレークに成功する。第1セットを6-4で奪ったタイミングでメドベージェフが棄権を申請。41分で勝利となった。 男子プロテニス協会のATP公式サイトには試合後のレヘチカのコメントが掲載されている。 「このような試合は決して簡単なことではない。もし、僕がこの試合に勝つ方法を選ぶとしたら、今回のようなことは選ばないだろう。だからもちろん、対戦相手が苦しんでいるのを見るのは簡単なことじゃない。でも、そういう瞬間は常に自分自身に集中し、僕のレベルを最大限に引き出そうとする必要があるんだ」 「ATPマスターズ1000」初の4強入りとなったレヘチカは準決勝で世界ランク35位のF・オジェ アリアシム(カナダ)と対戦する。オジェ アリアシムは準々決勝で第1シードのJ・シナー(イタリア)と対戦予定だったが、シナーが試合前に腰の負傷で棄権。不戦勝でベスト4進出を決めている。