【大学野球】明大がVの望みつないだ 代打の副将が22歳の決勝バースデーアーチ「まさか入るとは」
◆東京六大学春季リーグ戦第7週第3日▽明大4―2法大(27日・神宮) 明大が法大に逆転勝ちで、優勝への望みをつないだ。2-2の同点で迎えた8回1死二塁、代打の副将・中山琉唯捕手(るい、4年=常総学院)が決勝の左越え2ランを放った。この結果、慶大の優勝の可能性が消滅。優勝の可能性は早明の2校に絞られ、第8週の早慶戦で早大が勝ち点を奪えば優勝、慶大が連勝すれば明大が優勝、慶大が2勝1敗なら早明による優勝決定戦(6月5日午前11時・神宮)が行われることになった。 自らの大切な日をバットで祝った。カウント1-1からの3球目、中山は低めのスライダーをフルスイングした。打球は左翼席に着弾する。決勝の2ランだ。明大にとって優勝の可能性を残す一撃は、22歳のバースデーアーチになった。 「まさか入るとは。越えてくれと思っていました。結果的に自分が打って、勝てたので、良かったと思います。こういう舞台で誕生日に試合を迎えることはなかったので、出て良かったです」 代打起用が的中した田中武宏監督(63)も「『ありがとうございます』と、初めて帽子を取って、選手に頭を下げました」と思わず最敬礼。ヒーローは「優勝の望みはつないだので、いい結果になるよう準備するだけです」と闘志をにじませた。
報知新聞社