どん底から再ブレイクへ、マシンガンズが語る苦境対策「絶対に努力より環境、前向きな逃避」
25年以上の芸人キャリアを持つマシンガンズ。そんな2人だからこそ語れる社会で生きる術やライフハックはきっとあるはず。コンビとして13年ぶりの書籍『もう諦めた でも辞めない』(日経BP)上梓に際して、社会人にとっても有用な気付きや考え方について話を聞いた。(前後編の後編)>>前編は下の関連記事からご覧ください。 【写真】書籍『もう諦めた でも辞めない』を発売したマシンガンズ ──まず大前提として芸人というのは普通の職業とは異なりますよね。芸人という仕事の良い部分と悪い部分をそれぞれ教えてください。 西堀 良い部分としては、こんなにげらげら笑う仕事ないですよね。笑っている数ならどの仕事にも負けない。みんな芸人になってみたらどうですかね(笑)。 滝沢 芸人が一番すごいと思うんですよね。真面目だし、上下関係もしっかりしているし、優しいです。芸人ですごい嫌な人って見たことない。こんなに居心地いいところないですよね。 西堀 芸人が今一番ちゃんとしているんじゃないかな。 滝沢 芸人が一番偉いよ。不倫したらすぐ叩かれるし。 西堀 サラリーマンのほうが叩かれない。芸人が浮気しちゃだめな時代になってしまいました(笑)。 ──そもそもですが、芸人以外のお仕事は考えなかったのでしょうか? 滝沢 元々学校の先生になりたかったんですけど、今の世の中を見ているとそれも大変そうじゃないですか。だから、結果的には芸人で良かったですね。 西堀 僕もいい大学を出ていたら考えていたかもしれないです。スタートが悪いので、普通に働いたほうがいいとか考えたことないですね。 ──芸人になっても、なかなか芽が出ない時期も長かったかと思います。苦労している社会人の方と重なる部分があるかと思いますが、いかがでしょうか? 西堀 僕らの場合、自分が地獄にいても周りも同じ場所にいるので、その悲惨さがわからない(笑)。芸人だからと言い訳している感じですかね。 ──なるほど(笑)。下には下がいるというか…。 西堀 そうそう。上を向いて努力するから大変なんですよね。下を向いてまだマシな方だと思えばいいと思う。 滝沢 僕らを見下してくれたらそれは芸人の本望なので。