クロップ氏、レッドブル・サッカー部門の要職に就任か…ドイツ代表指揮に向けた退任OPも付随?
昨シーズンまでリヴァプールを率いていたユルゲン・クロップ氏が、レッドブルのサッカー部門の要職に就任するようだ。8日、『スカイスポーツ』や『ビルト』など複数のドイツメディアが伝えている。 報道によると、クロップ氏はレッドブルのサッカー部門の「グローバルヘッド」に就任するとのこと。レッドブル傘下の全サッカークラブの国際的な連携の責任者として、各クラブのスタッフ陣をサポートし、スカウティングやトレーナーの選定にも携わる見込みと報じられている。すでに長期契約が締結されており、同氏は2025年1月1日より「グローバルヘッド」としての仕事を開始するようだ。 なお、レッドブルとの契約には将来的な退任オプションも付随している模様。移籍市場に精通する『スカイスポーツ』のフロリアン・プレッテンベルク記者は、将来的にユリアン・ナーゲルスマン監督の後任としてドイツ代表の指揮官に就任する選択肢が確保されていると指摘している。 オーストリア・ザルツブルクに本社を構えるレッドブル・ゲーエムベーハー(Red Bull GmbH/以下レッドブル)は、主にエナジードリンク事業で知られる企業。近年は、飲料製品の製造・販売だけでなく、F1レーシングチームやアイスホッケー、サッカークラブなど、スポーツマネジメントの運営も行なっている。 サッカークラブの運営に本格的に参入したのは2005年。オーストリア1部のザルツブルクを買収したことを皮切りに、ガーナ、ブラジル、アメリカ、オーストリア、ドイツなどでクラブ運営を行ってきた。2024年8月に株式取得が発表された大宮アルディージャを含め、現在はライプツィヒ、ザルツブルク、ニューヨーク・レッドブルズ、レッドブル・ブラガンチーノと実質的に主に5つのクラブを運営している。 現在57歳のクロップ氏は2001年2月の現役引退と同時にマインツの監督に就任。2003-04シーズンには2.ブンデスリーガ(ドイツ2部)で3位という好成績を残し、クラブをトップリーグ昇格に導いた。その後、2008年夏から7年間指揮したドルトムントでは、ブンデスリーガ連覇やDFBポカール優勝を達成。2015年夏にはリヴァプールの指揮官に就任し、プレミアリーグ優勝やチャンピオンズリーグ(CL)制覇を成し遂げた。昨シーズン終了後に9年間に及んだ“長期政権”に終止符を打ち、以降はフリーの身となっていた。
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