軍事侵攻から2年半余り「自分にできることは何か…」学生らがウクライナ支援のイベント 新潟
新潟放送
今週は『地球を笑顔にするウィーク』。今回は平和という観点でSDGsについて考えます。ロシアによるウクライナ侵攻が始まってから2年半あまり。学生が中心となり、平和について考えるイベントが開かれました。 【写真を見る】軍事侵攻から2年半余り「自分にできることは何か…」学生らがウクライナ支援のイベント 新潟 【新潟大学の学生】「戦争前、ウクライナはどのような国でしたか?」 【小千谷市に避難 ムタル・サリフさん】「さまざまな文化があり人々も優しく美しい国でした」 ロシアによる軍事侵攻を受け、ウクライナから新潟県 小千谷市に避難しているガーナ国籍のムタルさんです。 ウクライナを支援するためNGO団体が開いたイベントで大学生とのディスカッションに参加し、ウクライナの厳しい現状を訴えました。 【ムタル・サリフさん】「ロシアの侵略によって、たくさんの人々が家とか家族とか命を奪われています。いつ、このような事態がまた起こるか分からないというストレスの中で人々は生きています」 シア軍による軍事侵攻が始まったのは2022年2月。 ウクライナ東部の都市 ドニプロで暮らしていたムタルさんと妻のイリナさんはスロバキアを経て小千谷市に避難してきました。 言葉の壁を少しずつ取り払い各地で、ウクライナの現実を伝えてきました。 新潟大学の学生はイベントに向けて、ムタルさん夫婦にインタビューを行い動画を制作しました。 【イリナさん(学生制作の動画)】「私は2週もの間、現実と向き合うことができなかったので、それの全てを信じることができませんでした。侵攻は現実に起きていると初めて気が付いたのは私たちの家の近くで最初の爆撃が起こり、人が亡くなった時でした」 学生が感じたのは、戦争や平和を自分事として考えることの大切さです。 【新潟大学の学生は】「私自身の心の中に平和を願う気持ちを常に持っていることが大切だと思いました」 【参加者は】「なにかできることがあれば、それが見つかれば…。見つけるのもこういう所に来る1つの理由にはなるんでしょうけども」 会場では、イベントに参加できなかった妻 イリナさん制作のキーホルダーなども販売されました。
売り上げはウクライナに送られ、戦禍を懸命に生きる子どもたちのために使われるということです。 【ムタル・サリフさん】「日本だけではなく世界の人々が忘れてしまうと、ウクライナへの支援もストップしてしまう。忘れないということは大事なことだと思います」 いまだに続くウクライナとロシアの戦闘。平和とは何か?自分にできることは何か?学生たち1人1人がその問いと向き合っています。
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