SKE48・浅井裕華、休業からの選抜復帰へ…心のよりどころは漫画家の姉と須田亜香里
人間関係にも変化があった
浅井「私、自分からなかなか連絡できないんです。最近、すみれさんとは会う予定があって、その場で報告しようと思っていたけど、お子さんが熱を出してしまって、会えなくなりました。お世話になった方たちなので、ちゃんと報告したいです」 半年間の休養は、浅井の心を落ち着かせた。徐々に復帰へと傾いていった。 浅井「休業中、一度劇場公演を観に行ったんです。私が知らない曲をメンバーが踊っていました。それを観て、私も踊りたいなと思ったんです。休んでいる間も家で少しずつ踊ってはいたので、やっぱり私って踊るのが好きなんだなって思ったんです。それで決意しました」 復帰した浅井はメンバーにもファンにも温かく迎えられた。今はアイドルができる喜びに浸っている。 浅井「休業中のことを取り戻すのに必死だったけど、今は活動を心から楽しめています。アイドル10年目ですけど、1年目と同じ感覚です。踊ること、ファンの方が反応してくださること、トーク会でお話しできること。すべてが新鮮に感じるし、自分を見てもらうことが前よりも好きになりました。自信がついてきたのかな」 一人で部屋の天井を見つめていたあの頃にはないものを感じていた。浅井は生きている実感を、アイドルをすることで手にしていた。 人間関係にも変化があった。 浅井「メンバーと一緒に過ごすことも楽しいです。私、相談相手の先輩が卒業してから孤独を感じていました。チームのみんなと馴染めていないんじゃないかと勝手に思っていたんです。でも、見渡せば仲間がいるんだって気づきました。同期の末永桜花ちゃんとは旅行に出かける仲です。おーちゃん(末永)は私に相談してくれるようにもなりました。ホテルの部屋で夜中3時まで話し込むこともあります。 同じチームの池田楓ちゃんも私に相談してくれます。それに、入ったばかりの後輩が、私の写真をスマホの待ち受けにしてくれているんです。憧れられる人になることが今年の目標だったので、叶えられて嬉しいです。少しずつですけど、普通に話せるメンバーが増えてきました。まあ、まだ(2期生で、大先輩の)斉藤真木子さんと話すのは緊張しますけど(笑)」 孤独だった休業期間を経て、浅井は大切なものを取り戻した。そればかりか、以前はどうしても持てなかった自信さえ身につけた。 浅井「パフォーマンスには自信があります。自分が踊ることはもちろん、レッスン場を覗いて、自主練をしている後輩を教えるのも楽しいです。すみれさんは卒業される前、若手育成係をやられていたけど、私も今後そういうことができたらいいですね」
犬飼 華