SKE48・浅井裕華、休業からの選抜復帰へ…心のよりどころは漫画家の姉と須田亜香里
浅井は休業を決断した
浅井「選抜になれるかどうかは、メンバーにとって一番大きなことだと思います。選抜になる前はそんなに大きな違いはないだろうと考えていました。でも、いざ入ってみると、CDのジャケットに自分が写っていたり、歌番組に呼ばれたり、自分だけの衣装がもらえたりします。そうすると、自分は選ばれたんだという意識が強く芽生えてきました。ファンの方からの反響もまったく違いますし、〝選抜″っていう言葉の響きもカッコいいですしね(笑)。選抜として踊っていると、気分も違ってきて、パフォーマンスにも影響が出てきます。それはアイドルとしての成長にもつながってくると思います」 選抜に入るためには、大前提として活動を続けている必要がある。ところが、浅井は休業をした。昨年の春から秋にかけてのことだった。 浅井「そのとき、シングルの選抜メンバーだったけど、休業を選んだことによって急に参加できなくなったんです。だから、そのシングルのMVにも映っていないし、コンサートや夏フェスで踊ることもできなくなってしまいました」 その頃の浅井は、長年の活動に疲れていた。物事をマイナスでとらえる癖があり、小さなことも必要以上に気にする性格だ。 浅井「一昨年の終わりにダークモードに入ってしまって、心から活動を楽しめなくなったんです。家で毎日泣いていました」 浅井は休業を決断した。ただ天井を見つめているだけの日もあった。ゲームで心を紛らわせる日もあった。とにかく活動のことを忘れようとした。そうしないと、気持ちが休まらず、休業した意味がない。 浅井には相談相手がいる。一人は姉だ。若くして賞を獲ったこともある漫画家だ。そんな姉は韓国へ留学していた。姉を追って妹も韓国へ渡った。 浅井「2週間くらい、韓国の姉のもとで暮らしていました。お姉ちゃんは14歳から漫画家をやっているから、小学生からアイドルをしている私と同じような悩みを抱えていたんです。先輩との実力の差に落ち込んだり……。そういうのって一緒だねっていう話をして、共感しました」 海を渡って来てくれた先輩もいる。須田亜香里だ。須田はすでにアイドルを卒業していたものの、浅井は現役時代から須田を心のよりどころとしていた。 浅井「以前から須田さんと一緒に韓国に行こうという話はしていたんです。私が姉の家に居候しているとき、『いま韓国なんです』と伝えたら、須田さんは『明日、休みだから行こうかな』と言って、急きょ始発の便で来てくれました。朝10時から一緒に遊んで、真剣な話もたくさんしました。その日の最終便で須田さんは帰って行ったけど、楽しい一日になりました。話を聞いてもらっているだけで私は泣いちゃうんですけどね」 浅井にはもう一人頼りにしている人物がいる。AKB48からSKE48に移籍した佐藤すみれだ。6年前にアイドルを卒業し、3年前に結婚。現在は子育てに追われている。 浅井「すみれさんは現役時代から私をかわいがってくださっていました。それもあって、いろいろと相談しやすいんです。休業中、私の所属しているTeam Eの新公演が始まりました。私は情報をシャットアウトしたかったから、すみれさんに名古屋まで来てもらって、その初日は一緒に過ごしました。どうしても情報が入ってきてしまうから、一人では気持ちが落ち着かなかったんです」 よき相談相手の先輩2人にはまだ選抜復帰を報告していない。