【ハイライト動画あり】トヨタヴェルブリッツが劇的31フェーズ!4強決定済みの横浜キヤノンイーグルスに競り勝つ。NTTジャパンラグビーリーグワン2023-24第15節
このトライシーンで衝突したイーグルスNO8アマナキ・レレイ・マフィと、ヴェルブリッツCTBフィフィタがその後小競り合いをするシーンも。
ここから乱調になったのはイーグルスだった。
反則を重ねる相手に対し、ヴェルブリッツはゴール前ラインアウトからモール。最後尾についたCTBフィフィタが連続トライ。リードを11点(28-17)に広げ、瑞穂のファンから大歓声が起きた。
イーグルスも追いすがる。
後半17分のモールは止められたが、敵陣22mで大外展開。SO武藤が的確なパスをFB小倉順平に送ると、WTBタカヤワが右隅へトライ。
難しい右隅からのコンバージョンをSO武藤が決めて4点差に詰めると、さらにモールトライでついに逆転。その後の高難度のコンバージョンも成功した。
SO武藤はデビュー戦でトライを含む16点を挙げる活躍をみせた。
このままイーグルス3点リードのまま決するかと思われたが、最終盤にドラマがあった。
後半38分だ。残り2分でヴェルブリッツが自陣ゴール前のピンチで、スクラム・ターンオーバー。ピンチを脱すると、さらにイーグルスが反則の繰り返しでNO8アマナキがシンビンに。
2度の反則で、自陣まで後退したイーグルス。
14人で凌がなければならない状況に陥ると、ヴェルブリッツが後半39分から敵陣で連続攻撃。5フェーズ目で80分のホーンが鳴った。
9フェーズ目で会場からヴェルブリッツへの拍手が起きる。1人少ないイーグルスもFL嶋田直人、途中出場のHO庭井祐輔、SH天野寿紀らが低いタックルで押し込む。
83分13秒。アタックの停滞ムードで30フェーズ目のラックができた。ここでSOボーデン・バレットがワイドでボールをもらい、防御裏へグラバーキック。
「最後は31フェーズを重ね、選手の努力も見られました。バレットと高橋が良い判断をしました」(ヴェルブリッツ、ベン・ヘリングHC)
追いかけたFB高橋汰地がボールを拾い、インゴールへ滑り込んだ。爆発的な歓喜にわく瑞穂ラグビー場。劇的な逆転トライ(ゴール)で、35-31で勝負は決した。