2日連続感染ゼロも「予断許さず」 名古屋市が新型コロナ対策班の体制強化
名古屋市の河村たかし市長は27日、名古屋市役所で定例会見に臨み、市健康福祉局内の「新型コロナウイルス感染症対策班」の体制を、応援職員など含めて現状の27人から47人に増員する強化策を示した。 【会見ノーカット】名古屋市が新型コロナ対策班の体制強化 河村市長が会見 対策班は4月中旬、保健・衛生分野の専門職員を中心に組織され、新型コロナウイルス感染症に関する情報の収集、整理、分析などを行ってきたが、今後の感染拡大防止により迅速に対応するため、増員を判断した。
市の対策班を20人増員して対応
名古屋市の新型コロナウイルス検査の陽性件数は、2月14日に1例目を確認してから3月中旬に1日10件、4月上旬にも1日11件の日があるなど増大傾向にあった。しかし、25、26日は2日連続ゼロとなり、累計は267件となっている。 河村市長は、初期に2カ所でクラスターが発生して以来の対策が功を奏している可能性があるとしながらも、「予断を許さない状況は続いている」と強調。4月30日から対策班に特定感染症対策の主幹1人、主査2人を増設するとともに、応援職員を17人動員配置し、医療体制の充実や強化に対応するとした。 一方、大型連休の本格化に向け、市民にもあらためて外出自粛や感染予防の徹底を要請。「HAVE A GOOD REST」「WASH YOUR HANDS」と書かれたボードを手に「免疫力を高めるためにしっかり休んでちょう。モノからの感染も広げないように、手を洗ってちょう」と呼び掛けた。
「どうするかは南無阿弥陀仏」 再出馬はぐらかす
また、この日は市長の任期が残り1年となることから、4期目の市長選出馬や国政復帰の有無について問われた。 河村市長は「どうするかは南無阿弥陀仏ですわ」とはぐらかしながら「やることはどえりゃあ、ぎょうさんあります」として減税や議員の非家業化、名古屋城木造再建、教育改革などのテーマを挙げた。 一方で「総理を狙う男をやめたことはないですよ」とも述べ、26日に自民公認候補が当選した衆院静岡4区補選にも言及。「もうちょっと接戦になってると思ったが、なんじゃこれと。なぜこれほどまでに野党に魅力がないのか。自民党は貴族だが、野党も生活感がない。ラーメン屋をつくったのに、ラーメンの味がどう違うかはっきりさせてない。新勢力は必要でしょう」などと指摘した。 (関口威人/nameken)