イスラエル軍がレバノン南部空爆、182人死亡か-対立はエスカレート
(ブルームバーグ): イスラエル軍が親イラン民兵組織ヒズボラのレバノン南部の拠点を空爆し、182人が死亡したと、レバノン保健省が明らかにした。対立はエスカレートの一途をたどり、戦争拡大への国際的な懸念が高まっている。
同省によると、この空爆で女性や子供、救急隊員を含む727人が負傷した。一方、イスラエル北部ではヒズボラの反撃により8人が負傷したと、同国の救急当局が説明した。
イスラエル軍が23日に標的としたのはティールやビント・ジュベイルなど幾つかの南部の町だったと、レバノン国営通信(NNA)は報じた。イスラエル軍は、次はベカー高原の東部地域に大規模な空爆を仕掛けると発表した。
イスラエルのレバノン空爆に対し、イラン外務省のカナーニ報道官は「危険な結果」を招くとテレグラムで警告。具体的な内容には触れていない。
イスラエルが昨年10月にイスラム組織ハマスとの戦争を開始して以降、同国とヒズボラのミサイルによる交戦は毎日のように続いていたが、先週に入り緊張が激化。米国は自制を促し、オースティン国防長官はイスラエルのガラント国防相と過去数日間で数回に及んだ協議の場で「外交的解決を成し遂げる重要性」を強調していると、米国防総省は説明した。
原題:Israeli Strikes in South Lebanon Kill 100 as Conflict Spirals(抜粋)
Israel’s Strikes on South Lebanon Kill 182 People: Ministry (2)、Iran Warns of ‘Dangerous Consequences’ of Airstrikes on Lebanon(抜粋)
--取材協力:Galit Altstein、Alisa Odenheimer、Omar Tamo.
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Dan Williams, Dana Khraiche