やりすぎないと豊かになる!仕事を「半分、減らす」3つのヒント
断食に活字断ち、デジタルデトックス。仕事は完璧に、情報収集は徹底的に…。 何かをより良くしようと考えたとき、私たちは100%の結果を求めてしまいがち。もちろん悪いことではありませんが、できなければ自分を責めたり落ち込んだりすることもあるでしょう。 そこへ「『半分、減らす』を心がけるだけで、驚くほど人生が輝きだす」と説くのは、精神科医で禅僧の川野泰周さん。 物、消費、情報、仕事などをより少なくして、より豊かにする方法を、川野さんの著書『半分、減らす。「1/2の心がけ」で、人生はもっと良くなる』(三笠書房)よりご紹介します。
何かにつけて「やりすぎる」現代人
現代人は、仕事でも食事でも買い物でもゲームでも、何かにつけて「やりすぎる」傾向がある、と川野さん。この「やりすぎ」の習慣化が、心身の不調や依存、暴飲暴食、生活環境の乱れなどにつながっているとしています。 そこですすめているのが「半分、減らす」こと。「半分」にする理由は「指標としてわかりやすい」「行動変容につながりやすい」という2つのメリットがあるからです。 物も、食事も、仕事も…何かを「断捨離」したいと思ったら、まず「半分、減らす」を目標にしてみること。 そこはやはり、ちょっとした我慢や努力も必要です。しかし、私たち人間の脳には「馴化(じゅんか)」という機能が備わっていて、がんばって続けているうちに、必ず脳と心がそれに慣れてゆくのです。 (『半分、減らす。「1/2の心がけ」で、人生はもっと良くなる』21ページ) たとえば「スマホを見すぎてしまう」をゼロにするのは難しいですが、「半分だけ減らせばいい」と考えれば、ハードルはグッと低くなります。 川野さんが挙げているのは以下のようなもの。必要なときはスマホをしっかりと使って、夜は半分だけ減らしてみるという例です。こうすることで、時間のムダが省け、ムダな情報収集がなくなり、眠りの質が良くなるなどの豊かさがもたらされます。 通勤中の電車のなかではスマホを見ない 帰宅後、夜の9時以降は画面が見られないように設定する 寝室にスマホを持ち込まない 通知機能をオフにする このようになんらかのルールや工夫をすることで、行動変容が引き出されやすくなるのだそうです。