卓球女子団体に臨む早田、張本、平野の３人。(C) Getty Images

　堂々たる戦いぶりが注目を集めている。 　パリ五輪の卓球競技は８月５日より、最終種目となる男女の団体戦がスタートした。メダルの期待が懸かる日本女子チームは、初戦でポーランドを相手に３対０で勝利し、準々決勝に駒を進めている。 【画像】女子卓球界が誇る“異次元の天才”たちを一挙にチェック！ 　日本は第１試合、ダブルスで早田ひな、平野美宇組が最初の白星をもたらすと、第２試合のシングルスでは張本美和が登場。３-０と見事なストレート勝ちを収め、五輪デビューを飾った。日本のトップ選手として成長を遂げた16歳は、大舞台でも自身のパフォーマンスを存分に披露した。 　自身初の五輪でも物おじせず、メンバーの１人として勝利に貢献した張本に対し、金メダル候補筆頭である中国の国内メディアもさっそく反応をみせている。ポータルサイト『捜狐』では早くも、決勝での日本チームとの対戦を想定し、張本と中国選手との顔合わせについて言及している。 　同メディアは、日本の試合終了直後に配信した特集記事の中で、張本について「中国卓球チームが注目すべき16歳の新星」と評しており、その上で、「この張本美和は、オリンピックのシングルス競技への出場資格は得られなかったが、すでに日本チームにおいてオリンピックの団体戦で重要な役割を果たしている」と指摘する。 　さらに、「団体戦では張本がシングルスでの出場の機会を得ており、３対０でポーランド選手を破り、パリオリンピックで好スタートを切った」と振り返り、「張本の戦う姿からは非常に勇敢であることがわかる」などと称えている。 　また同メディアは、中国と日本が決勝まで勝ち上がると見込み、シングルス銀メダルに輝いた孫穎莎と張本との対戦を予想。「団体戦で張本美和と対戦した場合、孫穎莎はプレッシャーに耐える必要があるだろう」などと見解示している。 　加えて、「この日本の才能溢れる少女は、間違いなく全力で中国選手に向かってくるはずだ。誰もが張本のパフォーマンスに注目し、中国チームがこの少女を倒すことを望んでいる」と論じるなど、自国代表チームにとっての脅威として捉えている。 　世界ランキングでもトップ10入りを果たすなど、強豪のひとりとして頭角を現わしている張本美和。団体戦の今後の試合や、決勝で中国との対戦を迎えた際、どんな結果を残してくれるのか。期待は膨らむばかりだ。 構成●THE DIGEST編集部