日本の女優は今、「ファニー・フェイス」の時代、映画にネット、テレビドラマで活躍する見上愛、古川琴音、髙石あかり
「殺し屋」髙石あかり
秋ドラマのなかで、深夜帯で見逃せない番組が「ベイビーわるきゅーれ エブリデイ!」(テレビ東京系列、水曜深夜)である。そのヒロインも注目である。 映画「ベイビーわるきゅーれ」(阪元裕吾監督、2021年)と「ベイビーわるきゅーれ 2ベイビー」(同、2023年)をドラマによって引き継いだ形の作品である。映画の3は9月末に公開される。 ヒロインの髙石あかりもまた、ファニー・フェイスである。本連載「田部康喜のTV読本」では、蒔田彩珠とW主演の「わたしの一番最悪なともだち」(NHK総合「夜ドラ」、2023年)で紹介したことがある(「就活に行き詰まった蒔田彩珠が魅せる青春コメディ NHK夜ドラ『わたしの一番最悪なともだち』」)。 映画「ベイビーわるきゅーれ」は、髙石あかりとアクション演技で活躍している伊澤彩織が、高校生の殺し屋という卓抜な設定の物語である。二人の拳銃とからだ全体を使ったアクションシーンが見どころである。 世界のアクション映画の水準を越えているというか、まったく新しい領域を切り拓いているといっても過言ではないだろう。阪元監督が目指しているアクションが、日本のコミックのとんでもない、アクションを再現しようしているところに大きな魅力がある。 今回のドラマも高校生役から20歳になった想定の髙石と伊澤コンビの殺しのテクニックとアクションは健在である。
田部康喜