男性「育休」課題は?……3分の1が“取るだけ育休”、育児家事は週10時間未満 半数近く「産後うつ」 落合陽一と考える「罪悪感」
■睡眠を削って家事育児をする実情も
有働キャスター 「理由は何でしょうか?」 小野委員 「調査の中では、男性たちから『ホームページやチラシで“赤ちゃんとママ向け”とうたっていて困惑した』『父親同士で話せる場所がほしい』という声が出ていました。孤独を感じています」 「そして男性が長時間労働の中で、睡眠を削って家事育児をするという実情も分かりました。その結果、『つらい』『やめたい』と思ってしまう人が多いということです」 「この調査を分析した産婦人科医の平野翔大さんは『男性も育児に悩んでいるが、相談しづらい傾向もある。男性の育児についても支援することが必要だ』と訴えています」
■落合さんに聞く…「罪悪感」の捉え方
有働キャスター 「男性の育休が広がるためには、どういう取り組みが必要だと考えますか?」 落合陽一・筑波大学准教授(「news zero」パートナー) 「『罪悪感』という言葉が気になりました。私はアーティストで経営者で研究者なので、育休するなら育休する時にしか得られない経験をしたり、作ったり、問題の発見や研究をしたり事業を始めたりします」 「私のような事業をつくるタイプはそれでいいし、誰かの事業を支えるタイプの仕事の人は、代わりを立ててしっかり休んだらいいと思います。それができる環境をつくるのは、経営者の仕事ですよね」 「罪悪感という言葉は、本来経営者が果たすべき役割を働く人に押し付けているから出てくるものではないかなと私は思います」 有働キャスター 「経営者側の役割も非常に大切ですよね。そして今、子育てに不安を感じているという方は、パパとママどちらでも使える『親子のための相談LINE』という手段もあります。悩みを打ち明けてみてください」 (3月19日『news zero』より)