中日、初球攻撃で”地方の鬼”巨人・山崎伊織退治へ 「前回はカットボールを…」5月に本塁打放った田中は攻め方にイメージ膨らませる
積極打法で鬼を退治する!中日・和田一浩打撃コーチ(52)が2日の巨人戦(セキスイハイム松本スタジアム)で対戦する巨人・山崎伊織投手(25)の攻略に向け、打撃陣に初球攻撃を説いた。今季5度目の対戦となる右腕は地方球場4戦4勝と“地方の鬼”と化し、2ストライク後の被打率が1割4分6厘とセ・リーグ規定投球回数到達者の中では3番目に低い。追い込まれる前に攻めの姿勢で崩しに掛かる。チームは1日、試合が行われる長野県松本市に移動した。 アグレッシブな姿勢こそが攻略の鍵となる。反攻を期して臨む7月最初の試合は信州・松本での巨人戦。竜の前に立ちはだかるのは山崎伊だ。今季は地方球場に4度登板して4勝と無類の強さを誇る“地方の鬼”とは、5度目の対戦。過去4度の対戦で2勝を献上した天敵攻略に向け、和田打撃コーチは「いい投手なので、初球から攻めていければ」と強調した。 1956年以来となる11試合連続2得点以下の不名誉な記録を何とか阻止した6月30日のDeNA戦(バンテリンドームナゴヤ)では、立浪監督の指示で初球攻撃を仕掛けた。申告敬遠と犠打を除く31人が打席に立ち、21人がファーストストライクをスイング(バントも含む)。一挙に3点を奪取した7回の攻撃も木下が初球を右前へ運んで始まった。「(30日は)最初から振りにいけていた。それが一つのヒントになる」と和田コーチ。攻めの姿勢を継続する。 早めの仕掛けは山崎伊を打ち崩すために重要となる。右腕のストライクカウント別の被打率は0ストライク時は2割3分1厘、1ストライク時は3割の一方、2ストライク時は1割4分6厘。これはセ・リーグ規定投球回到達者11人の中で3番目に低い。追い込まれる前に勝負を決めたいが、成功体験もある。 右腕から最も得点したのは本拠地で対戦した4月2日。6、7回で5安打を集めて計3得点。2イニングで立った打者12人のうち9人がファーストストライクを振り、放った5安打のうち3本が初球を仕留めたものだった。 ただ無策で振り回すわけではない。5月21日の東京ドームでの対戦で山崎伊から本塁打を放った田中は「前回はカットボールを打った。伊織さんには前のイメージがあると思う」と攻め方についてイメージを膨らませ、細川は「また相手のデータとかを見てやっていきたい」と強調した。
中日スポーツ