世の中に「楽して儲けられる」うまい話はない! 10年でゼロから資産7000万、37歳女性の痛恨の「詐欺被害」
営業マンからは4700万円以上する1LDKの不動産を勧められ、ゆみにゃんさんはそれを購入。いわゆる“ワンルーム投資”である。 「当時は知識があまりなくて、勧められるままに購入してしまいました。そこはお金がなかったので借金して。購入したワンルームはサブリース契約でした」 サブリース契約とは、物件オーナーがサブリース業者にその物件を貸し出すという契約である。オーナーが直接入居者と賃貸借契約を結ぶことはなく、月々の家賃はサブリース会社から支払われるようになる仕組みだ。
「あとでサブリース契約を解除したら、実際に入居者が借りている値段が聞いていたのよりも何万円も低かったんですよ。私は毎月数万円の赤字になってしまい、オーバーローンしている状態になっちゃって。計算したところ35年ローンで組んでいたんですけど、トータルで計算すると1350万円のマイナスでした」 よくよく調べてみると、契約書の数字を画像加工ツールで変えられていたり、ゆみにゃんさんの名字のハンコを勝手に偽造して押印されたりもしていた。悪質な文書偽造であり、警察に相談したが、担当者に不動産の知識がなく相手にしてもらえなかった。
「弁護士に何人も相談してみると『この手の詐欺はすごく多くてお金を取り返すのは難しい』と言われました。でも幸いなことに、5人目くらいに相談した弁護士が対応してくれて、1350万円マイナスの予定が弁護士代を差し引いて最終マイナス80万円で済みました。 途中、だましてきた会社の社長が逃亡して連絡がつかなかったりして、解決までに2年もかかりました。結局、その詐欺の元締めの会社は集団訴訟を起こされていました」
不動産投資は「千三つ」と言われており、不動産の営業マンが言うことは、1000に3つしか本当のことがないと言われるくらい素人には難しいものである。また、物件も1000個あったら3つしかいいのがないとも言われている。 情報商材詐欺、不動産投資詐欺と、立て続けに資産を失ったゆみにゃんさん。後から考えれば詐欺とわかりやすいケースでも、身近な人もだまされていたり、周りがやっていると判断を誤ることもある。こうした中でだまされないようにするにはどうしたらいいだろうか?