つばさの党、活動資金は「自転車操業」 投資や動画、支援者のカンパ
4月の衆院東京15区補選での政治団体「つばさの党」による選挙妨害事件で、警視庁は7日、他陣営の選挙カーを追いかけるなどしたとして、つばさの党幹部3人を公職選挙法違反(選挙の自由妨害)容疑で再逮捕した。 【写真】深川署の前で停止した立憲民主党の選挙カーに歩み寄り、その様子を生配信するつばさの党の杉田勇人容疑者(手前)ら=2024年4月17日、東京都江東区、つばさの党のユーチューブから 選挙妨害とされる行為を繰り返したつばさの党。活動資金はどこからきているのか。 黒川敦彦容疑者(45)の内縁の妻で、つばさの党の広報担当の外山麻貴・埼玉県朝霞市議(52)は朝日新聞の取材に、「投資で得たお金と、支援者のカンパ。自転車操業状態だ」と話す。黒川容疑者らは4月27日の配信で、「不動産やM&Aの事業で収益を得て、一部を政治活動に使っている」と話していた。 ユーチューブで妨害行為の動画を配信し、広告収入を得ていた。動画内では、視聴者が配信者に送金できる機能「スーパーチャット」(スパチャ)で寄付を受け取っていた。 捜査関係者によると、つばさの党は、支援者ら約10人が東京都練馬区の一軒家で幹部と共同生活していた。警視庁はこの家を拠点に演説妨害を計画し、動画配信をしていたとみて5月13日に公選法違反容疑で家宅捜索した。
朝日新聞社