「古いお札が使えなくなる」は詐欺 7月の新紙幣発行直前!偽造防ぐ最新技術 ATMや自動精算機などでの対応 現行紙幣を分かりやすく解説
中村洋輔所長: 「現金をまだご利用される方も多数おられますので、新紙幣ですね、もう全て対応ができるように整ってますので、安心してお客様がご利用できるかと思いますので」 ■自動販売機1台に10~20万円 部品供給も追いつかず 県央と長崎市内を中心に、約350台の自動販売機を設置する長崎市の古田勝吉商店は、ことし3月以降、新紙幣に対応できる部品への交換に追われています。 古田勝吉商店・古田雅義代表取締役社長: 「部品は順次交換していくという形ですね。一度に替えるっていうのはなかなか難しいので、場合によっては1~2年というスパンでちょっと考えてから交換しないと難しいかなと。」 自動販売機1台あたり、交換部分は約10~20万円。この商店の場合は、メーカーが代金を負担してくれますが「部品の供給が追い付いていない」と言います。 古田社長: 「後手後手になりそうなんで皆様には申し訳ない。本当は変えずに済むのが一番いいんですけど、実際、そこ(新紙幣対応)で線引きがされてしまうと売上に直結してしまう。どうしても対応せざるを得ないのかなというところですね」 ■新紙幣対応は大丈夫? 平家論説委員に聞くこれから 【住】新500円硬貨が出たときと同様、企業側は苦労が続きますね。全国の自動販売機やATMなどの対応は、7月3日に間に合うのでしょうか? 【平】日本自動販売システム機械工業会によりますと、ATMや公共交通機関の券売機は7月3日までにほぼ完了見込みだということです。 一方、飲料や食品、たばこなどの自販機は2~3割、食券や入場券などの券売機は半数までしか新紙幣対応が間に合わないということで、全て完了するには、1~2年ほどかかる見込みだということです。 手間だけでなく、コストもかかります。日本自動販売システム機械工業会の試算によりますと、新紙幣対応で《約7,700億円》が必要とのことです。原材料費や人件費高騰の中で、新紙幣対応機種への変更など企業側にとっては負担が続きます。