「古いお札が使えなくなる」は詐欺 7月の新紙幣発行直前!偽造防ぐ最新技術 ATMや自動精算機などでの対応 現行紙幣を分かりやすく解説
さらに角度を変えると、数字が浮き出てくるものが…。 特殊なカメラで拡大すると──『NIPPONGINKO』とアルファベットで書かれた文字を見つけました。 特殊な発光インクで、紫外線を当てると光る部分もあります。 見るだけでなく、触ってわかる部分も。 友成由紀アナウンサー:「凹凸を感じます」 識別マークとして書かれた11本の斜線部分や数字は、インクが盛り上がっていて、触るとデコボコしています。 黒住長崎支店長: 「色々な技術を今回導入しています。触ってわかる、透かしてわかる、見てわかる、そして道具を使ってわかる。新しい券を楽しんでいただければ」 ■「古いお札回収します」は詐欺! 【平】新紙幣発行後も、現在のお札は使えます。詐欺には注意が必要です。 日銀 黒住長崎支店長: 「“古いお札は使えなくなるから回収しに行きます”っていうような電話等があったら詐欺です。そういうことは決してありませんので、注意していただければと思います」 【平】グラフは「年度ごとのお札の発行高」つまり「世の中に出回っているお札の合計額」です。キャッシュレス化が進む中でも紙幣の発行高は年々増加しており、2004年に発行が開始された現在のお札の発行高は昨年度、当初の約1.6倍でした。お札の需要が根強いことを示しています。 ■自動精算機などで“新紙幣への対応コスト”が発生 県内6カ所でセルフガソリンスタンドを運営しているフジオカは、来月の新紙幣発行を前に、ことし3月から4月にかけて、約30台の自動精算機を新紙幣対応機種に入れ替えました。 フジオカセルフ城山SS 中村洋輔所長: 「1SSあたり約200万弱コストがかかっていまして、会社全体では約1,000万ほどかかっております。ハイブリッド車、電気自動車が普及している中で、ガソリンの販売数量も減少していますので、このコストっていうのはかなり大きなダメージになっています。」 キャッシュレス化は進んできてはいるものの、利用者の《約6割が現金払い》だと言います。