今春の学習院大卒業と日本赤十字社への就職を上皇ご夫妻に報告するため、仙洞御所に入られる愛子さま＝１１日、東京都港区（代表撮影）

天皇、皇后両陛下が催される春の園遊会が２３日午後、赤坂御苑（東京都港区）で開かれる。今回の園遊会には、両陛下の長女、敬宮（としのみや）愛子さまが初めて参加されることが発表された。園遊会でのご歓談は、国民が両陛下や皇族方のお人柄を知る機会にもなる。愛子さまの〝デビュー〟に先立ち、過去の園遊会で話題となったご歓談を振り返る。 【写真】令和初となった昨年春の園遊会では、女性皇族方のお召し物は和装だった ■愛子さまのご関心は？ 今回の園遊会では、俳優の北大路欣也さんや現代美術家の横尾忠則さん、元日本サッカー協会会長の川淵三郎さんをはじめ、各界の功労者ら約１７００人が招かれている。 皇后さまをはじめ女性皇族方のお召し物が和装か洋装なのか、また、今回が初参加となる愛子さまが招待客とどのような会話をされるのかにも関心が高まっている。 ■平成時代には「お化け談義」も 平成２３年の秋の園遊会では、漫画家の水木しげるさんと皇室の方々との「お化け談義」が話題となった。 当時、天皇のお立場だった上皇さまは「ゲゲゲの鬼太郎」で知られる水木さんに「あの、テレビで、『ゲゲゲの女房』を…」と、水木さんの妻・武良布枝さんの自伝をもとにしたＮＨＫの朝ドラを見ていたことを明らかにされた。 上皇さまの弟である常陸宮さまは水木さんに「カッパは妖怪ですか？」と質問された。 終了後に報道関係者に囲まれた水木さんは「いやぁ、天皇家はお化け好きですよ」と語り、妻の布枝さんも「ゲゲゲの鬼太郎」などの作品について「礼宮さま（秋篠宮さま）は子供のときから関心があったとおっしゃっていました」と話した。 ■ミュージシャンとも和やかに 過去の園遊会を巡っては、ミュージシャンとの印象深いご歓談もあった。 昨年秋の園遊会で両陛下が歓談されたのは、シンガー・ソングライターの松任谷由実さんだ。 天皇陛下は松任谷さんの楽曲の中で「卒業写真」と「翳（かげ）りゆく部屋」を好きな曲として挙げられたという。松任谷さんが皇后さまに「リフレッシュの時にぜひ、（曲を）聞いていただけると光栄です」と伝えると、皇后さまは「ありがとうございます」とにこやかに応じられた。 平成２９年の秋の園遊会では、音楽プロデューサーの小室哲哉氏と当時内親王の立場だった秋篠宮ご夫妻の長女、小室眞子さんの対話に注目が集まった。