ルーシー・リュー、ハリウッドのアジア系先駆者として表彰される「私は孤独だった」
現地時間5月11日(土)にアジアおよび太平洋諸島出身者の活躍を後押ししている非営利団体「ゴールドハウス」がガラを開催、このエリアにルーツを持つエンターテナーやスポーツ選手、ビジネスリーダーたちを称えた。今年選ばれた「各界で活躍した100人」の中にはBTSのジョングクやStray Kids、キアヌ・リーブス、ドラマ「SHOGUN 将軍」の真田広之とレイチェル・コンドウ、アンナ・サワイ、さらに宮崎駿監督と山崎貴監督らがエントリー。その中から、ハリウッドで先駆者として活躍してきたルーシー・リューがゴールドレジェンド賞を受賞した。
プレゼンターのレジーナ・キングからトロフィーを受け取ったルーシーは「みんなでここに集まることができて嬉しく思う。なぜなら私たちには限界がないから。私は自分自身についてそう思ったことはなかった。私たちがコミュニティとして存在しているこの瞬間が、いかに特別なものであるかみんなに知ってほしい」と語った。「この賞をみんなと分かち合いたい。みなさんが私を引っ張りあげ力を与えてくれたのだから。私が自分に誇りを持てるのは、みなさんがいたからだ」と語った。
ルーシーがドラマ「アリー my Love」でブレイク、映画『チャーリーズ・エンジェル』で主役の1人を務めた1990年代から2000年代初め、ハリウッドで活躍するアジア系はまだまだ少なかった。ルーシーは当時を振り返り「私はとても孤独だった。家族からの励ましがもっとあったらよかったのにと思う。人生ではほんの些細なことがあなたの行く先に長い間影響するものだから」とコメント。「その部屋に自分と同じ種類の人たちがいないのは大変なものだけれど、それは孤独とは違う」。
ルーシーはこのレジェンド賞の受賞を最初断ったという。「多分それは子ども時代に『あなたにそれはふさわしくない』とか『実力で勝ち取ったものじゃない』とか言われたトラウマだと思う」とシニカルなユーモアを交えつつ「このコミュニティがいてくれるから私はここに来た」とコメント。コミュニティの存在の大きさを強調した。これまでアジア系としてハリウッドで道を切り拓いてきたルーシー。彼女の貢献を改めて称えたい。