【独自解説】「全体的に経済を強くしないと、食料危機は起こりやすい」年内最大の“値上げラッシュ”に悲鳴も…卵高騰の背景には、あの“国民的フェア”!?米や食料品の価格高騰に専門家警鐘「日本全体の問題」
年内最大の値上げラッシュとなった2024年10月。食品だけではなく薬・郵便・ガス代なども値上がりし、生活にも大きく影響を及ぼす可能性も。今後、値上げは加速していくのか?日本の問題点は?経済評論家・加谷珪一氏の解説です。 【写真で見る】政府が言う「100年安心」は本当か?5年に一度“年金の健康診断”で見えてきた、世代別「得する人」「損する人」 経済の専門家が、将来に向けた4つの提言「50代からでも遅くない!」
■この時期ならではの、ある“フェア”が卵高騰に影響⁉“石破ショック”で今後は…
今回の値上げで目立っているのが、生活に欠かせないハムやソーセージ・食用油・飲料の値上げです。経済評論家・加谷珪一氏によると、「今回の値上げは、春ごろの円安によるコスト上昇が影響している。このまま円高が進めば、年明けには落ち着く可能性も」ということです。 Q.円安によるコストの上昇は、遅れてくるんですね? (経済評論家・加谷珪一氏) 「3~6か月のタイムラグがあるので、今値上がりしているのは、春から夏にかけての円安の影響です。“石破ショック”といわれていますが、石破政権の政策の方向性だと、円高と株安になります。そうなると、株にはちょっと困りますが、円高になると輸入品の値段が下がるので、この円高が続けば、年明けは少し価格が落ち着く可能性もあるかもしれません」
また、卵も高騰しています。卸売価格(東京)は、2024年1月は180円/kgでしたが、同年9月は256円/kgに。猛暑の影響で生産量が減った一方で、外食産業の“月見フェア”で需要が高まっていることが、高騰の理由だということです。ただ、2024年9月24日の時点では、坂本農水相(当時)が「供給状況は改善される見込み」だと話していました。
さらに、コメも過去最高値に。2024年8月の卸売価格は60kg当たり約1万6133円で、全銘柄の平均が前年と比べて17%も上昇しています。 『ガスト』などを運営する『すかいらーくホールディングス』では、ライス関連商品が30~55円値上げとなっています。 Q.コメは本当に、一時期スーパーやコンビニに行っても、ありませんでしたよね? (加谷氏) 「一時期は、棚になくなってしまうような状態でした。いろんな影響がありますが、日本人がお米を食べなくなってきて、生産量が減っていることが大きいです。だから、ちょっと需要が変化しただけで、価格が跳ね上がることになります。もっと皆さんがお米を食べるようになれば価格は安定すると思いますので、国内でのお米の消費を増やす努力が必要だと思います」
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