Tomitaku エスパーダ復活計画【第10話】メーターパネルの裏から煙が!? 原因と思われるキーシリンダーを修復!
【Tomitaku ランボルギーニ・エスパーダ復活計画 第10話】 ボディ修復が完成し、自宅ガレージに戻ったトミタク・エスパーダ。 イタリアン・スーパーカーの宿命なのか、トミタク・エスパーダは、ボディの板金修復の作業中に、インパネから煙が出て、エンジンストールという緊急事態が発生。 ホイール塗装、シートの修復&再塗装によって見違えるほどキレイになったが、実はこの時もエンジンがかからない状態だったのだ。 ガレージに戻った際に、その原因を徹底解明し、修復に挑戦! 【画像11枚】キーシリンダーからハンドルポストを取り外して修復し、再塗装して完成した状態。確かにネジ穴が見当たらない。これがイタリアン・デザインか!? そもそも事の発端は、ボディ修復のために預けた「Paint Factory K」に、富松拓也さんが作業の見学に出向いた時のこと。いつものように、コンディション維持のためにエンジンをかけた際、突然起きた。 「エンジンアイドリング中に、まさかのメーターパネル裏付近から煙が発生して、その後エンジンストール……。 意を決して、再度キーをひねったんですが、セルは回れど、まったく再始動する気配がなくなりました。コレはいよいよ、スーパーカー乗りの洗礼を受けるような、困った状態になってしまいました。もちろん、整備書の類も一切持っていないし、あってもイタリア語は読めないですし……。 なにはともあれ、ボディ修復が終わって、ガレージに戻ってきてから、最初は電流計あたりが怪しそうなので、メーターパネルをバラして電流計まわりをチェックしてみましたが、特に問題はなし。 となると、煙が出た原因はほかの部分にあるぞと、次に行きついたのがキーシリンダーです。 エスパーダは、バッテリーから12Vが直接キーシリンダーに来ていて、キーシリンダー内のアクセサリーかメインスイッチ系統に問題ありと考えました。 そこで、キーシリンダーをハンドルポストから外そうと試みますが……。ネジ穴が見当たらない! シリンダー付近のハンドルポストをまさぐっていると、なんとパテで埋めている部分がボロっと取れちゃいました! キーシリンダー取り付け用のネジ穴まで、すべてパテ埋めしてあり、これはどうやっても正攻法では外せないことが判明。 なので、結晶塗装が施してあるハンドルポストの塗料を、キーシリンダー付近まで剥がしてしまい、やっとのことで取り外すことができました」と富松さん。 まさかネジ穴までパテ埋めするとは、造形へのこだわりはさすがだが、メンテナンス性をまったく考慮していないことが、再確認された。 その後のシリンダー修復から、ハンドルポストの再塗装までを解説する。 結果、トミタク・エスパーダは、無事にエンジンがかかり、快調に走っている。 初出:ノスタルジックヒーロー 2021年4月号 Vol.204 (記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)
Nosweb 編集部