Tfactory「不思議の国のマーヤ」古代インド哲学テーマに川村毅と中村蓉がコラボ
Tfactory「不思議の国のマーヤ」が2月15日から24日まで東京・吉祥寺シアターにて上演される。 【画像】Tfactory「不思議の国のマーヤ」チラシ表(他2件) これは、ティーファクトリーと吉祥寺シアターによる企画。今回は“古代インド哲学”についての考察と振付家・中村蓉とのコラボレーションという劇場からの依頼のもと、創作が行われる。 上演に向けて川村毅は「『ノート』(2019年)、『カミの森』(2023年)と、宗教、神について書いてきました。日本人にとって創唱宗教は必要か否か。自然宗教でいることが健全だろうかといったことを考えてきました。今回の舞台は、私にとって新たな視点でこれらのことに取り組んだつもりです。が、みなさん、難しく考える必要はありません。歌あり踊りありの不思議世界を存分に、ご堪能ください!」とコメント。 吉祥寺シアター支配人の栗原一浩は「川村毅にヘルマン・ヘッセというアウトサイダーとして流浪する巨人の舞台化をお願いした私は、次作としてインドを舞台にしたいと考えた。西洋とも中国とも違う世界。かつてウパニシャット哲学を研究したが、哲学を演劇にするのは難しい。ウパニシャットはヴェーダの最後の部分でもあり、それ以前の神々と人間が自然に共存していたヴェーダを演劇にすることが可能なのではないかと考えるようになる。経典であるがゆえか、演劇になりにくい初期ヴェーダの世界は、宗教に強い関心を示す川村毅にとって、取り組む価値のある素材だと考えた。振付家・中村蓉とのコラボレーションが浮かんだ。彼女は天性のバランス感覚で周囲の世界と調和する。インドをやるなら踊らないとならない。インド舞踊ではなく、ヴェーダを、マハバーラタをラーマーヤナを超えて新しいダンスを創造し、それが川村毅のつくるものと合わさって止揚する。西洋と日本に、インドの原点が加わると何かが生まれるのではないかと願うのだ」と期待を語った。 出演者には阿岐之将一、酒井美来、鉾久奈緒美、吉原シュート、小林彩、佐織迅、千田美智子、佐々木優樹、星野李奈、阿比留丈智、鈴木彩葉、青木素姫、山崎愛弓、鶴家一仁、β、三浦純子、高木珠里、のぐち和美が名を連ねた。 ■ Tfactory「不思議の国のマーヤ」 2025年2月15日(土)~24日(月・振休) 東京都 吉祥寺シアター □ スタッフ 作・演出:川村毅 振付:中村蓉 □ 出演 阿岐之将一 / 酒井美来 / 鉾久奈緒美 / 吉原シュート / 小林彩 / 佐織迅 / 千田美智子 / 佐々木優樹 / 星野李奈 / 阿比留丈智 / 鈴木彩葉 / 青木素姫 / 山崎愛弓 / 鶴家一仁 / β / 三浦純子 / 高木珠里 / のぐち和美