稲垣潤一70歳「感銘を受けた」 『スズキ スイフトスポーツ』など、国産MT車の進化を語る
■サーキットを走りたい、『ホンダ シビック タイプR』
続いて登場したのは、『ホンダ シビック タイプR』。2022年に発売された6代目モデル。初代モデルから一貫して、ラインアップはマニュアル車のみ。2リッターターボエンジンを搭載し、最高出力は330PS/6500rpmとなっています。稲垣さんは、「いま1番乗りたかった車です。発売された頃から、乗りたいなと思っていました」と明かしました。 ホンダが世界に誇る高性能ハッチバック車は、世界的に権威のあるデザイン賞の一つ『レッド・ドット・デザイン賞2023』のプロダクトデザイン部門を受賞。このモデルの荷室容量は、床上410リットル。ドラムセットを積めるほどの容量で、ゲートが大きく開くように設計からやり直したそうです。 また、稲垣さんが注目したのは『Honda LogR』というアプリ。サーキット走行に必要な情報や、データを車載モニターに表示・分析することができます。2023年、ドイツのサーキット場・ニュルブルクリンク北コースで、FFモデル最速ラップタイム7分44秒881を記録しました。 試乗した稲垣さんは、「(足回りが)硬いですね。公道ではなく、これでサーキット走りたいですね」と明かし、エンジンブレーキで減速すると「気持ちいい。シフトフィールも気持ちいい。さすがホンダだから、エンジンが素晴らしい」と、乗り心地を明かしました。
■街乗りが楽しい『トヨタ GR86』
最後に登場したのは、『トヨタ GR86』。トヨタとスバルが共同開発したFR(後輪駆動)スポーツカーで、『スープラ』や『GR ヤリス』に続き、トヨタのスポーツブランド・ガズーレーシングが展開するスポーツカーシリーズ第3弾。稲垣さんは、「86も乗ってみたいと思っていました」と、気になっていた車だと明かしました。 ボディー剛性や、空力性能、動力性能など、モータースポーツのフィードバックから生まれたという『GR86』。共同開発した『スバル BRZ(2代目)』とは兄弟車で、水平対向4気筒エンジンを搭載するなど、同じプラットホームで共通部品が多いにもかかわらず、性格の違う走りを見せるといいます。 搭乗した稲垣さんは、「『ホンダ シビック タイプR』の方が、切れ味が鋭かった」と、コーナリングで体にかかる重力の違いを明かし、「これは、街乗りが楽しい車。86ってネーミングにも、それ(昔スポーツカーに乗っていたミドル世代向け)を感じます」と、明かしました。 3台の国産マニュアル車に試乗した稲垣さん。気にいった車を聞くと、「スイフトスポーツ。コスパだけではなく居住性もあるし、走っていて面白いのは感銘を受けましたね。ずいぶん国産車に乗っていなかったので、進歩を感じました」と、国産マニュアル車の良さを評価しました。 (2月17日放送のBS日テレ『おぎやはぎの愛車遍歴』を再構成)