推しにガチ恋! アラサーの心理「身近な男性にときめかない、リアコとして充実した日々」
アラサーで恋愛経験なし、推しにガチ恋のリアル
୨୧┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈୨୧ ーDATAー 宮崎さん(仮名) 31歳/会社員 ୨୧┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈୨୧
最初はいちファン、リアコに嫌悪感を持っていた
――現在、推しにガチ恋している? はい。30代で恋愛経験なし、推しにガチ恋しています。(以下、宮崎さん) ――推しはどんな人ですか? 男性アイドルです。はじめて推しを知ったのはコロナ禍でした。最初はライブを無料配信していたので、「無料だし見てみよっかな」と軽い気持ちで推しのライブ映像を見たのですが、「なにこの人! 歌がうまくて、かっこいい!」と思いのほか興奮し、ひと目ぼれ。推しのことを調べてみたら、趣味などが一緒で共通点が多く親近感がわきました! ――それから彼にハマった? そうですね。最初はオタクとしてハマりました。この頃はまだリアコ(※「リアルに恋している」の略。主に芸能人に真剣な恋心を抱いている状態)ではなかったですね。それに、もともと私は「リアコって気持ち悪い」と思っていたんです。 ――なぜですか? 歌やパフォーマンスを仕事にしている推しに対して、恋愛感情を抱いてしまうのは“推しを正当に評価してない”のではないかと。 私の推しは、ガチ恋営業をしているようなタイプではなかったので、なおさらそう思いましたね。 ――推しのどういうところが好きだったのですか? 歌はもちろん、バラエティ番組に出演した時のトークの面白さや、優しそうに見えて、実はとてもストイックなところとか! ちょっと気難しいそうなところも「わかる~!」って共感したり。 だから、リアコになっちゃう人の気持ちもわかるけど私はいちオタク、いちファンとして彼のことを応援しようと思っていました。
ファンからリアコになったきっかけ
――いちファンからリアコになったきっかけは? ファンイベントで、握手会があったんです。そこで生の推しを初めて見ました。 生の推しは思っていた以上に背が高くて、かっこよくて! いざ目の前にすると、めちゃくちゃモジモジしてしまいました(笑)。「えっと、えっと……」を繰り返し、まるで好きな男の子を前にしてしゃべれなくなっちゃう乙女みたいになっちゃったんです。 「これじゃあ私が嫌いなリアコそのままじゃん! 『歌やパフォーマンスで評価したい』って思っていたのに!」と内心、自分自身につっこんでいましたね。 ――そこから自身もリアコに? いえ、それでもまだ自分がリアコだと認めたくありませんでした。 でもコンサートに行った時、握手会で目の前にいたはずの推しが遠くで歌っているのを見て切ない気持ちになっちゃったんです。それで自分はリアコなんだって思いましたね。