推しにガチ恋! アラサーの心理「身近な男性にときめかない、リアコとして充実した日々」
もし、推しの熱愛が出たら?
――最近、立て続けにアイドルの熱愛や結婚報道がありましたよね。もし自身の推しに熱愛や結婚報道がでたら、どうなりそうですか? 寝込むでしょうね(笑)。相手によっては「なんなのよ、この女!」なんて思っちゃうこともあるかもしれません。 ――まだ推しにはそういう報道はない? ないですね。でも、推しに近いアイドルの結婚報道が出るたびに、オタク界隈はざわつくんです。「次、〇〇(推し)が出たらどうしよう~」みたいな感じで。 そのたびに私は推しに対して「もっとこれから売れるし、今じゃないぞ!」って思っています(笑)。 もし推しに結婚報道が出たとしても「未来はわからないから!」と自分に言い聞かせて、リアコを続けようと思っています(笑)。
好きな人ができなかった思春期
――推し以外に好きな人はいますか? 今はいません。実は私、なかなか好きな人ができないんです。 ――それはなぜですか? 昔から身近な男性にときめいたことがありません。学生時代、周囲の恋愛が盛り上がっている時期も、好きな人はいませんでした。当時私は小池徹平さんを推していましたね。 ――小池徹平さんのどういうところが好きだったのですか? 中性的な顔立ちが好き。それもあって、自分は身近な男性は好きになれないけど、女性だったら好きになれるのかな? とか、自分が身近な異性に対してときめかないことにちょっと悩んだ時期がありました。 最近になってやっと「自分は男性が好きだけど、ストライクゾーンがめちゃくちゃ狭いんだ」ということに気づいたんです。 ――ストライクゾーンの狭さはどんな時に感じますか? 見た目は中性的、自分と似た価値観で、おおざっぱだけどタイパコスパを気にする……みたいなのが私のタイプです。私はこだわりが強いのでストライクゾーンは本当に狭い、そりゃ周囲にはいないだろうな~という感じです。 ――今まで恋愛に発展したことはありますか? いいえ。相手から好意を持ってもらって、デートをしたことはありますが、話していて面白くないと感じてしまうと、そこから関係を先に進める意欲をなくしてしまうんです。 そもそも、恋愛は無理してするものではないと思っているので、乗り気じゃないのに、わざわざ恋愛しにいく……という気にはなれません。 ――恋愛の優先順位が低いのかもしれませんね。 そうですね。恋愛って私にとって海外旅行みたいなものなのかな、と思うんです。 めっちゃ素敵だし、行ってみたいなとは思う。でも、わざわざ行くのは大変だし、行ってみないとそこがどんなところかわからない。時間とお金をかけたわりに「期待外れだった」っていうこともあるかもしれない。 もちろん、世の中には恋愛しないと生きていけない! っていう人もいると思うけど……。私は今、推しに対しての“疑似恋愛”で満足していますね。 今はリアコとして充実した日々を送っています。
取材・文/毒島サチコ